国交省等の河川管理者は、八ッ場ダムをはじめとする工事中のダムや計画中のダムを推進しようとしていますが、もはや新しくダム計画を策定するという時代ではなくなっています。
 こうした中、全国各地で推進されようとしているダムの仕事は既設ダムの改造です。このダム改造を取り上げた記事が日経コンストラクションのホームページに掲載されましたので、参考までにお伝えします。

◆2016年6月21日 日経コンストラクション
 http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/cntcolumn/15/111900002/051300017/
ー豪雨で脚光浴びるダム改造 第11回:ダム再開発ー

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なお、この記事では最初に、ダム事業の問題として自然豊かな山間部に造られること、事業の長期化、事業費の増大、利水における水需要の変化に触れつつ、近年の異常気象を背景に洪水対策(治水)の面からダムが脚光を浴びているとしていますが、これは国交省の主張を踏襲した一方的な見方です。ダムはダムより上流で降った雨量が想定内であった時、一定の効果を発揮することは事実ですが、ダム下流に想定外の大量の雨が降った時は役に立ちません。
 昨年9月の鬼怒川水害で、湯西川ダムなど上流4ダムが役に立ったという話が紹介されていますが、多額の税金を長年投入して屋上屋を架すように四基も大規模ダムをつくりながら、河川改修を怠たり、水害を防ぐことができなかったダム行政の問題には触れていません。
 鬼怒川水害の実態については、当会ホームページの以下のページもご参照ください。

☆「鬼怒川水害の原因に関する嶋津暉之さんの講演」
 http://yamba-net.org/?p=12923

☆「鬼怒川水害における上流4ダムの治水効果」
 http://yamba-net.org/?p=13310