関西電力と国交省は今年も黒部川の出し平ダムと宇奈月ダムに大量に貯まった土砂を排出するために連携排砂を行いました。
 両ダムからの排砂は富山湾の漁業に大きなダメ―ジを与えているとして裁判で争われましたが、2011年の名古屋高裁での和解で、裁判闘争は終わりました。
 しかし、排砂は海だけでなく、当然のことながら川の下流にも少なからず影響を与えています。以下の記事によれば、「下流では秋になると、川に付着する藻類がケイ藻類からラン藻類中心に急変するなど、近年、植生に変化が表れている」のことです。

◆2016年6月26日 中日新聞北陸版「連携排砂」始まる 黒部川の2ダム
 http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/photo/CK2016062602100025.html
ー「連携排砂」始まる 黒部川の2ダムー

 関西電力と国土交通省は二十五日、富山県黒部市の黒部川上流の出(だ)し平(だいら)ダムにたまった土砂を下流に流すため、ダムのゲートを開放する「連携排砂」を始めた。

 黒部川は急流で、流域の地質も崩れやすいため、ダムには大量の土砂がたまる。毎年、まとまった雨量がある梅雨時に同ダムと、約七キロ下流の宇奈月ダムのゲートを開放し、土砂を排出している。

 同日早朝、出し平ダムへの水の流入量が排砂の基準となる毎秒二百五十立方メートルに達したため、ダムの二つの排砂用ゲートを開けた。午後には宇奈月ダムのゲートも開放した。

二十六日朝までに両ダムの排砂が完了する予定で、今年は例年並みの二十九万立方メートルの排出を見込む。

 下流では秋になると、川に付着する藻類がケイ藻類からラン藻類中心に急変するなど、近年、植生に変化が表れている。国交省は今年九月以降、環境調査をして連携排砂との関連の有無を調べる。 (伊東浩一)