林野庁が九州北部豪雨等を踏まえた流木災害防止緊急治山対策プロジェクトを発表し、NHKが斎藤農林水産大臣が会見した映像を流して報道しました。
 プロジェクトの概要は、今年度から4年間で約600億円の事業で、内容は流木捕捉式治山ダムの設置、間伐等による根系等の発達促進、流木化する可能性の高い流路部の立木の伐採等、となっています。今回の発表だけでは事業の詳細が分かりませんが、これらがどこまで有効な対策になるか、あらためて検証が必要だと思います。

◆林野庁 プレスリリース
 「九州北部豪雨等を踏まえた流木災害防止緊急治山対策プロジェクトについて」 平成29年12月1日
 http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/tisan/171201.html

 林野庁では、九州北部豪雨等による流木災害の発生を受けて、全国の中小河川の緊急点検を実施する国土交通省と連携し、崩壊土砂流出危険地区及び山腹崩壊危険地区等について、緊急点検を実施しました。
 この緊急点検によって抽出した緊急的・集中的に流木対策が必要な地区(全国約1,200地区)において、今後概ね3年間で、流木捕捉式治山ダムの設置等の流木対策を推進します。

(以下略)

概要
1.緊急点検の内容・結果
崩壊土砂流出危険地区及び山腹崩壊危険地区等について、

・渓流沿いに土石流等で流木化するおそれのある立木等が多数存在している
・0次谷等の凹地形及び渓床・渓流が荒廃している
・上記箇所と同一の地質が流域内に広く分布している

 等の観点から、緊急的・集中的に流木対策が必要な地区を抽出。

 緊急的・集中的に流木対策が必要な地区:約1,200地区

2.緊急対策の概要
(1)期間:本年度~平成32年度目途

(2)対策箇所:緊急的・集中的に流木対策が必要な地区 約1,200地区

(3)対策内容:「流木災害等に対する治山対策検討チーム」の中間取りまとめを踏まえた以下の対策

・流木捕捉式治山ダムの設置
・間伐等による根系等の発達促進
・流木化する可能性の高い流路部の立木の伐採 等

(4)全体事業費:約600億円
・流木災害防止緊急治山対策プロジェクト 
 http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/tisan/attach/pdf/171201-1.pdf

キャプチャ2
キャプチャ

◆2017年12月1日 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171201/k10011242631000.html
ー林野庁 流木対策の治山ダム整備へ 全国1200地区余ー

 ことし7月の九州北部豪雨で、大量の流木による被害が出たことを受けて、林野庁は特に緊急性の高い全国1200余りの地区で、流木をせき止める治山ダムを整備するなどの対策を進めることを決めました。

 これは、齋藤農林水産大臣が1日の閣議のあとの会見で明らかにしたものです。

 ことし7月の九州北部豪雨では、大量の流木が川に流れ込んで、周辺の橋や集落などに大きな被害が出たことから、林野庁は、流木を防ぐ対策を特に急ぐ必要がある地区を絞り込むための緊急点検を行ってきました。

 その結果、九州北部豪雨の被災地である福岡県朝倉市の9つの地区を含むすべての都道府県の合わせて1203の地区で、今年度から3年余りの間におよそ600億円をかけて対策を進めることを決めました。具体的には、流木をせき止める治山ダムの整備や樹木の伐採、それに間伐によって樹木の根が深くまで伸びるようにします。

 齋藤農林水産大臣は会見で「7月の豪雨では、大きな流木災害が起きたので、同じような災害が二度と起きないようにしたい」と述べました。