本日、国交省関東地方整備局が八ッ場ダムの工期を2019年度まで延長する基本計画変更案を発表しました。しかし、事業の遅延、工事の難航などから4年の延長でダムを完成させられるかどうかは不透明です。関東地方整備局は今年度から本体関連工事と称して本体工事の一部を進めようとしています。本当は工期延長手続きが済んでからでなければ本体工事の予算はつかないのですが、本体着手が遅れれば遅れるほど、工期が厳しくなるため、本体関連工事と称して本体工事の一部を始めようとしているようです。

 この問題について、当会では昨日、国交省関東地方整備局長に申し入れを行いました。
 http://yamba-net.org/?p=5356

 2011年の同局による試算では、本体着手からダム完成までに7年は必要とされました。この試算からすれば、来年度に本体着手したとしても、ダムの完成は2021年度となり、今回の工期四年延長は短いと言えます。
 国交省は今回の工期延長を、民主党政権がダムを中止したからだと説明しています。民主党政権は3年余りで倒れましたので、四年より多く工期を延長すれば、この説明が成り立たなくなります。実際は、民主党政権は八ッ場ダム事業を中止しておらず、止まっていたのは未着手の本体工事だけでしたから、四年の工期延長も民主党政権のせいにするのは無理があります。ダム計画の行き詰まり、事業そのものの遅延をカモフラージュするために、本体工事がなし崩しで行われようとしています。

 関連記事を転載します。

 2013年8月6日 朝日新聞群馬版
 http://www.asahi.com/area/gunma/articles/MTW20130806100580001.html

 -八ッ場ダム 工事の入札公告、中止求め要請書ー

 八ツ場ダム(長野原町)見直し派の市民団体「八ツ場あしたの会」は5日、国土交通省関東地方整備局に対し、本体左岸上部掘削・造成工事の入札公告中止を求める要請書を送った。

 要請書は、この工事について「本体工事の一部である」とし、「記者発表では『作業ヤード造成』に偽装されていた」と主張。その理由として「工期延長の基本計画の変更がされなければ、本体工事を始めることができない」としている。

 この問題で政府は「ダムの本体工事の準備に必要な作業ヤードを造成するために、ダムの本体工事予定箇所の左岸上部で掘削を行うもの」と6月7日付答弁書で否定。

 同省八ツ場ダム工事事務所が5月に手続きを始めた入札が成立せず、7月30日に再公告。8月20日を応募期限として、9月30日の入札をめざしている。