太田国交大臣が7月30日の定例会見において、八ッ場ダムの計画変更に言及したことが群馬県版各紙で取り上げられました。
 八ッ場ダム事業は国の事業ですが、こうしたニュースは地方版にしか掲載されず、そのため国民には八ッ場ダム事業がどうなっているのかわかりにくい状況が続いています。

 主な記事をこちらに紹介しました。
  http://yamba-net.org/?p=5266

 これらの記事で取り上げられている会見の要旨が国土交通省のホームページに掲載されています。該当箇所を転載します。
 
 ★2013年7月30日 太田大臣会見要旨より
  http://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin130730.html

 (問)八ッ場ダムについて2点ほど伺います。
 まず今の基本計画は2015年完成となっていますが、これについては地元の方が見直しを強く求めているようですが、まずこの見直しの着手の目途について、もう一つは総事業費、基本計画にある総事業費は かなり増加は避けられないと思いますが、総事業費について流域自治体に新たな負担を求めるのか、お考えをお願いします。

 (答)現時点で八ッ場ダムをどういうふうにこれから完成に向けて取り組んでいくかについては、詳細を詰めているところです。
 そして、今お話にありました27年(完成)ということについては、これは事実上出来ないということがありますから、ここはよく議論をして、精査をして、改めて(完成が)何年というようなことについて  は、提起し直さなくてはならないと思っているところです。
 これは今準備というか、そうしたことをやっていると御認識いただければと思います。
 それから総事業費がどれだけ増えるかということについて、今後の展開ということで、従来の額からそれほど上がるとは私は思ってませんが、これも再び精査をしていくことが大事だと思っているところです。

 ===転載終わり===

 これを受けて、翌7月31日、群馬県の大澤知事の定例会見でこの問題が取り上げられました。
 
 ★2013年7月31日 群馬県知事会見要旨より
  http://www.pref.gunma.jp/chiji/z9000092.html

 (記者)八ッ場ダムの関係で、太田国交大臣が2015年度の完成は厳しいと言うような話があったかと思うのですが、県としてのその受け止めと、国の方から何か話があったかどうかお聞かせください。
 (知事)先週の記者会見でも私に同じような質問がありまして、15年度の完成は実際には無理な話で、これをいつまでもやっているということは、前向きに八ッ場ダムを進めるということと相伴わないわけで ありまして、これはやはりしっかりと基本計画の見直しを1日も早くして、八ッ場ダムの工程を出していただきたいという強い思いもありまして、昨日の大臣会見で15年度の完成は実質不可能だということも 当然だと思っていますし、それはともかく本体工事を行うにおいては、何年かにわたって工事することになりますので、基本計画の変更なくしては入札執行ができないと思っていますので、1日も早く基本計画 の変更をしていただきたいという思いが強いです。

 (記者)大臣の発言を受けて、国の方から説明はありましたか。
 (知事)(説明が)無ければ私の方からもまた(国土交通省へ)行きますが、これは緊急にやらなければいけないことだと思っています。

 ===転載終わり===

 群馬県知事の会見では、上記以外の会見でもたびたび八ッ場ダム問題の計画変更に関する問題(工期延長、事業費増額)が取り上げられています。該当箇所を転載します。

 ★2013年7月24日 群馬県知事会見要旨より
  http://www.pref.gunma.jp/chiji/z9000091.html

 (記者)先ほどの参院選に関連するのですが、(山本)一太さんの当選のご挨拶でも、数ある懸案事項の中で知事は、八ッ場ダムについて一言触れたと思います。数ある懸案事項の中で、八ッ場ダムを選んで当 選の挨拶を述べられました。そして、今、会見でも参院選(の受け止め)で八ッ場ダムを挙げられた、その思いについて、教えていただきたいのですが。
 (知事)一番の懸案としては、雇用問題等、非常に景気の問題が騒がれています。昨年の政権交代以来、アベノミクス、大胆な経済政策によって、大きな方向の中では成長路線に入ってきているのかなとの期待 感も持っていまして、国、県、市町村が連携した中で経済対策にしっかり取り組んでいかなければいけないというのが大きな目標です。
 ただ、群馬県にとって、特に私にとりましては、知事に就任後、21年に政権交代がありました。突然の八ッ場ダムの中止でありました。これは地元の方々のお話を聞いて、非常に長い間ご苦労をされてきたわ けです。この先の見えない中で、将来の見込みもつかない、生活設計も立たないという実情を踏まえて、私にとってはこの八ッ場ダム、何が何でも解決をして生活再建を1日も早くしなければ地域の皆さんに申 し訳が立たないとの強い思いがありました。これで八ッ場ダムも大きく前進をして、基本計画の見直しをしっかりして、最終工程も出していただいて、地域の方々が生活設計できる状態になるなという期待感の 中から、八ッ場ダムが出てきたのだと思っています。

 ★2013年7月10日 群馬県知事会見要旨より
  http://www.pref.gunma.jp/chiji/z9000089.html

 (記者)八ッ場ダムの基本計画についてなのですが、今まで知事は八ッ場ダム完成の工期については、延びてもやむを得ないという見解を示されてきたと思うのですが、事業費の増額についてはどういうご見解なのでしょうか。
 (知事)事業費の増額については、あくまでも国の責任で延ばしたのですから、これは国が責任を持って努力していただきたいと思っています。

 (記者)やはり地方が負担するということではなくて、国にしっかり手当てして欲しいと。
 (知事)そうですね。国が新たにしなければいけないものがあるのであれば、それは議論の対象になると思いますが、今の段階では国がしっかりと責任を持って行っていただきたいという思いが強いです。

 ★2013年6月26日 群馬県知事会見要旨より
  http://www.pref.gunma.jp/chiji/z9000087.html

 (記者)八ッ場に関してですが、先の議会などでも、基本計画見直しについて、(現在の計画が)非現実的になっているので、早期に変更するようにというかたちの立場を示されましたが、ご承知のように、関 係都県の同意を得ないと基本計画見直しには踏み込めないと思います。現地住民が不安がある中で、現状として、基本計画見直しに向けて、県がどのように取り組んでいるのかということと、他県にそうした話 をしているのか、あわせてお聞かせください。
 (知事)群馬県としては、先日も東京に行って、国交省でいろいろお願いをしてきております。八ッ場ダム本体絡みの工事もかなり発注になったわけでありますので、できれば基本計画をしっかりと締結し直し て、地元の方々が、将来を見据えられるような計画を一日も早く示すべきだと思っていますし、そのために国に強く働きかけていきたいと思っています。また、関係都県の皆さんも同じ考えだと思っています。

 (記者)国交省には知事が行かれたのですか。
 (知事)はい。

 (記者)いつのことでしょう。
 (知事)21日に、上信道と太田のスマートインターのお礼を兼ねて、併せて八ッ場についてもお願いしてきました。

 (記者)国交省側の反応は。八ッ場についてはどうだったでしょうか。
 (知事)わたしは、着実に前進しているなという感触をもっています。

 (記者)どういうところからでしょうか。
 (知事)そうですね。記者の皆さんにそのように思われないように、(国に)きちんと発信していただきたい。非常に口で言うのは的確ではないかもしれませんが、踏み込んだ発言はしていただいているのです が、それが形に表れないという思いはあります。

 (記者)いつ計画変更をするというような明確な回答は、国交省側からは得られたのでしょうか。
 (知事)まだ、いつどうのという話しまでは、来ていません。