2013年1月27日

 明日、政府予算案が閣議決定されます。これにともない、今朝の朝日新聞群馬版が八ッ場ダムをめぐる現状を伝えています。

◆2013年1月27日 朝日新聞群馬版より転載

http://www.asahi.com/area/gunma/articles/MTW20130128100580001.html

 -政府予算案に賛否両派注目ー

 八ツ場ダム問題で 群馬 八ツ場ダム問題で、29日にも閣議決定される2013年度政府予算案に、賛否両派が注目している。建設再開は11年末に決まったが、ダム本体は1年余り未着工。予算案の中身で、自公政権の方針が見えてくる可能性があるからだ。

 八ツ場関連の13年度予算案について「探りを入れているが、はぐらかされている」と県幹部。「民主党政権で建設再開から1年、何も動かなかった。相当痛い」と焦りを募らせる。

 今年度は国の予算に135億円が盛り込まれた。だが、本体関連工事費の18億円は民主党政権が着工条件とした「利根川・江戸川河川整備計画」の策定作業が進まず、自公政権でも今のところ執行されていない。13年度への繰り越しの可能性も現実味を帯びてきた。

 事業費を負担する群馬など6都県は、基本計画通り、4600億円で15年度末の完成を求めている。だが、国土交通省が11年に行った再検証では、本体工事の入札公告から試験湛水(たんすい)までに7年3カ月との試算が出ており、工期延長は必至。事業費も膨らむ可能性が高い。

 基本計画変更には6都県の議会の承認が必要だ。ただ、長野原町など地元の大半は早期完成を求めており、新たな波乱要素になる可能性もある。この県幹部は「計画変更の話は来ていないが、入札だって時間がかかる」と国に早く動くよう求めている。

 一方、見直し派も、「八ツ場あしたの会」や「ダム検証のあり方を問う科学者の会」が今月、太田昭宏国交相に、河川整備計画について慎重に協議するよう要請を行った。治水・利水や安全性など様々な問題が解決されていないとして、着工を阻止する狙いだ。

 これに対し、太田国交相は22日の会見で、整備計画の策定作業が進まぬ理由について「何らかの事情があろうかと思うが、詳細は承知していない」と慎重な発言にとどめた。(牛尾梓、小林誠一)