国交省関東地方整備局は、八ッ場ダム本体工事の起工式を来月7日、事業費を負担する関係都県(東京都・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県)と共催で実施すると発表しました。
 起工式は地元の群馬県が強く要望して来たものです。多くの問題を積み残したまま、国と関係都県は八ッ場ダムの本体工事に突き進もうとしています。

 群馬県は、昨年11月18日、吾妻川沿いの水没予定地の国道を閉鎖し、廃線としました。国道の利用継続を求める水没予定地住民に対して、国交省と群馬県は、本体工事が始まるまでに工事車両が通行できるよう拡幅工事を実施する必要があるため、本体工事の前に国道の閉鎖が必要だと説明してきました。しかし現在まで、拡幅工事は行われていません。
 行政の住民への説明が欺瞞であったか、本体工事を始める準備が整っていないか、どちらかということになります。

 国土交通省関東地方整備局ホームページより
 http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/yanba_00000044.html
 八ッ場ダム本体建設工事起工式の開催について

1.日時 平成27年2月7日(土) 11時00分~(受付開始は10時30分~)
2.場所 長野原町総合運動場 若人の館 群馬県吾妻郡長野原町大字与喜屋292
3.主催 国土交通省関東地方整備局
4.式典概要 挨拶、来賓祝辞、くす玉開披 等

 関連記事を転載します。

◆2015年1月15日 朝日新聞群馬版
 http://www.asahi.com/articles/CMTW1501141000001.html
ー八ツ場ダム本体着工、来月7日に式典ー

  国土交通省は、八ツ場ダム(長野原町)の本体工事が今月21日に着工予定となったことを受け、記念式典を2月7日に同町で開く。大沢正明知事ら地元関係者のほか、県選出の国会議員や下流都県の知事らが出席する。度重なる工期の延期や民主党政権による「中止宣言」などの曲折があっただけに、予定する2019年度中の完成をアピールする狙いがある。

 八ツ場ダムは、今月下旬から本体の土台部分の岩盤を掘る「基礎掘削」と呼ばれる作業に着手し、本体工事が始まる。21日から最初の作業となる発破を行う予定だ。ただ、国交省は、悪天候の場合は延期の可能性もあるとしている。計画浮上から63年を経ての着工で、地元からは、かねて記念式典の開催を求める声が出ていた。

 式典は国交省や共同事業体の主催で、7日午前から町の施設で行われる。大沢知事や長野原町の萩原睦男町長、地元住民代表、県選出国会議員のほか、事業費を一部負担している東京や埼玉など下流5都県の知事も招待する。関係者が予定通りの本体完成と住民の生活再建を誓うとともに、工事の安全を祈願する。

 国交省は当初、昨年秋の本体着工をめざしていたが、工事現場周辺で川の水を迂回(う・かい)させる「仮締め切り」の作業が昨年の大雨の影響で大幅に遅れ、年明けにずれ込んだ。基礎掘削は来年5月には完了する予定で、来年6月から露出させた地盤の上にコンクリートを流し込む「コンクリート打設」の作業が始まる計画になっている。(土屋弘)

◆2015年1月15日 読売新聞群馬版
 http://www.yomiuri.co.jp/local/gunma/news/20150114-OYTNT50507.html
ー八ッ場本体工事 来月7日起工式ー

 国土交通省は14日、八ッ場ダム本体建設工事の起工式を2月7日に長野原町で開くと発表した。清水建設(東京都)などの共同企業体と本体工事建設の契約が昨年8月に交わされて関連工事が始まっており、今月21日には本体工事の基礎掘削工事に伴う発破作業が始まる。

 記念式典は7日午前11時から町総合運動場で開かれ、大沢知事や地元の国会議員、下流都県の知事、地権者を招待し、工事の安全を祈る。

 民主党政権時代の中止宣言もあり、地元からは区切りとして式典を開くことを国に求めていた。

 大沢知事は「大きな節目であり、誠に喜ばしい限り。下流1都4県などの関係者と起工を祝いたい。一日も早くダムが完成することを引き続き国に要求していく。町や国と連携して生活再建事業の早期完成を図っていく」とコメントを出した。

(写真下=1月21日に発破作業が予定されているダム本体工事予定地左岸 周辺では熱水変質帯等による地すべり調査、有害スラグの調査が行われてきた。)
発破作業が行われる場所shuku