2013年1月13日

 昨年末の自公政権の復活により、公明党の太田昭宏衆院議員が国交大臣に就任したのを受け、八ッ場ダムの賛否両派から要請行動が行われています。
 11日には群馬県知事が八ッ場ダム本体工事の早期着工を太田大臣に要請し、その前日の10日には、当会が見直しを求める要請書を提出しました。また、昨日は、当会が東京でシンポジウムを開催しました。
 関連記事を転載します。

◆2013年1月13日 朝日新聞群馬版

 -国交相に要望合戦 ダム本体着工で賛否両派ー

 八ッ場ダムの建設再開を国が決めて1年余り。総選挙を挟み、表だった動きが止まっていたが、計画を半世紀余り推進してきた自民党が政権を奪還。連立で公明党から就任した太田明宏国土交通相に、賛否両派が働きかけを強めている。

 政権交代後 働きかけ
 ●見直し派

 「利根川水系全体の河川整備計画がない現状で、ダム本体の着工ができるはずがない。科学者として国交省の動きを止める。」12日、見直し派の市民団体「八ッ場あしたの会」が東京都内で開いたシンポジウムで、大熊孝・新潟大名誉教授(河川工学)が宣言した。
 河川整備計画の策定は、民主党政権が2011年12月に建設再開を決めた際、着工を判断する条件の一つとされた。大熊氏は策定に向けて国交省が設けている有識者会議の委員だ。
 本体工事は未着手。有識者会議は昨年9月に4年4カ月ぶりに招集されたが、3回の開催後、「開店休業」状態が続く。ただ、今月下旬にも会合を招集する動きがあるという。
 見直し派が「水系全体」の計画策定を求めるのは、自公政権が計画策定を本体着工の条件とするか明言していないうえ、広大な利根川水系の中で、国交省が策定を急ぐのが利根川本川と江戸川だけの計画だからだ。加えて、人口減少による水需要低下、予定地・代替地の安全性などの観点から計画中止を求めている。あしたの会は太田国交相に10日付で要請書を送った。
 12日のシンポでは、ダム事業に伴う発掘調査で貴重な発見が続く遺跡も焦点に。椎名慎太郎・山梨学院大名誉教授(文化財保護法)は「湖底に沈む遺跡の保存は不可能だ」と訴えた。

 ●推進派

 これに対し、長野原町の水没地区の住民の多くは、ダム本体の早期着工を求めている。地元では長年の意見対立を経て、町がダム湖による生活再建に同意するに至った経緯がある。自身も水没地区の温泉旅館経営者だった高山欣也町長は「下流住民のためと、多くの人が故郷を離れた。ダムがないと、生活再建はできない」と繰り返している。
 こうした声を踏まえ、大沢正明知事は11日、太田国交相と会談。基本計画通り15年度までにダムを完成させ、住民の生活再建事業を行うよう求める要望書を出した。
 賛否両派から要望を受けた太田国交相。就任会見で「早期完成へ取り組みを進めていく」と推進を明言し、大沢知事との面会で現地の視察を望んだ。ただ、本体着工を判断する基準やスケジュールはまだ示していない。(小林誠一)

◆2013年1月12日 上毛新聞
 http://www.jomo-news.co.jp/ns/3413579159738120/news.html

 大沢正明知事は11日、国土交通省を訪れ、太田昭宏国交相に対し八ツ場ダム(長野原町)の本体工事早期着工と上信自動車道建設促進などを要望した。

 大沢知事は八ツ場ダムの本体工事について「新政権として大臣を中心に政府内をまとめ、早い段階から取り組むと答えていただいた」と早期着工に期待感を示した。建設予定地の現地視察について太田氏は前向きな意向を示したが、具体的時期は触れなかったという。

 これに先立ち、大沢知事は総務省で新藤義孝総務相とも会談し「群馬がん治療技術国際戦略総合特区」の指定を要望。知事は「大臣には素晴らしい事業であることは納得していただいた」と述べた。

(写真)太田国交相(左)に八ツ場ダムの本体工事早期着工などを要望する大沢知事

◆2013年1月12日 毎日新聞群馬版

http://mainichi.jp/area/gunma/news/20130112ddlk10010176000c.html

 -八ッ場ダム建設:知事、本体の早期着工求める 太田国交相に要望書 /群馬ー

 大沢正明知事は11日、国土交通省を訪れ、太田昭宏国交相に八ッ場ダム本体の早期着工などを求める要望書を手渡した。

大沢知事は「政権が代わり、大きな期待を持っている」と述べ、太田国交相は「地元の皆様の気持ち、よく理解しておりますので、早期完成を目指したい」と応じたが、大沢知事によると、具体的な工期などは明らかにしなかった。

 八ッ場ダムを巡っては、前政権が09年9月に中止を表明し、11年12月に撤回。今年度当初予算にダム本体工事費18億円を計上したが、執行されないままとなっている。

 また大沢知事は新藤義孝総務相にも会い、「群馬がん治療技術国際戦略総合特区」の指定を求めた。【奥山はるな】

◆2013年1月12日

http://www.komei.or.jp/news/detail/20130112_10035

 -八ッ場ダム 早期完成めざす 群馬県知事に太田国交相ー

 太田昭宏国土交通相(公明党)は11日、国交省で群馬県の大沢正明知事と会い、同県内に建設中の八ッ場ダム本体の早期着工などについて要請を受けた。公明党群馬県本部の加藤修一代表(参院議員)と県議が同席した。

 大沢知事は、2009年9月に民主党政権によって同ダムの建設中止が決定され、地元は大混乱に陥ったことに言及。「地元は先が見えなかったが、再びの政権交代で大きな期待を寄せている」と述べ、本体工事の早期着工と生活再建事業の完成を求めた。

 太田国交相は「地元の気持ちはよく理解している。ダムを一日も早く完成させるよう最大限努力したい」と応じた。

◆2013年1月11日 上毛新聞

 -科学的再検証求め国交相に要請書 八ッ場ダムで「あしたの会」

 八ッ場ダム(長野原町)建設に反対する市民団体「八ッ場あしたの会」は10日、八ッ場ダム事業の科学的な再検証や、利根川水系全体の河川整備計画を策定した上でダム本体工事の是非を判断することなどを求める5項目の要請書を太田明宏国土交通相に提出した。
 同会事務局の渡辺洋子さんは「八ッ場ダムは危険性がしっかりと検証されておらず、安全性が大きな問題となる可能性が高い」と指摘した。

◆2013年1月11日 朝日新聞群馬版

http://www.asahi.com/area/gunma/articles/MTW20130111100580001.html

 -利根川水系整備 計画策定を要請ー

 八ツ場ダムの建設見直しを求める市民団体「八ツ場あしたの会」は10日、利根川水系全体の河川整備計画を策定した後に、ダム本体工事の是非を判断することなどを求める要請書を太田昭宏国交相にあてて提出した。「ダム事業を推進するには、河川整備計画による位置づけが必要」と強調している。

 民主党政権は、ダム本体の着工は、計画策定とダム計画中止時の生活再建の法律づくりを踏まえて判断するとしていた。太田国交相は建設推進の考えを示しているが、着工は明言していない。11日には大沢正明知事が国交相と面会し、改めて建設推進を要望する。

 ~転載終わり~

 当会が1月10日に太田国交相に提出した要請書の全文は、こちらに掲載しています。
 http://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=1817