吾妻川に沿って八ッ場ダム水没予定地を走る国道について、国土交通省八ッ場ダム工事事務所はダム本体専用の工事用道路とするため、廃道になることを承諾してほしいと地元住民を個別に説得してきました。
 これに反発する住民らは、国道の管理者である群馬県知事に対して、国道継続を求める要望書を8月8日に提出しました。要望書の提出にあたっては、角倉邦良県議(リベラル群馬)、伊藤祐司県議(共産)が同席し、群馬県特定ダム対策課長(国交省より出向)が要望書を受け取りました。

 関連記事を転載します。

◆2014年8月14日 上毛新聞
ー国道145号存続求め 知事に要望書 八ッ場ダム水没予定地の住民ー

 長野原町の八ッ場ダム水没予定地の住民4人が13日までに、水没予定地にある国道145号の存続を求める要望書を大沢正明知事宛てに提出した。
 住民らによると、国道をダムの本体工事用の道路にするため、廃道にして通行止めとすることが検討されているという。要望書を提出した住民の一人の高山彰さん(同町川原畑)は「145号は生活道。通れなくなっては困る」と話した。

—転載終わり—

 国交省関東地方整備局は今年中に八ッ場ダム本体工事に着手する方針ですが、八ッ場ダムを現在の工期内(昨年、2015年度から2019年度に延長)に完成させるためには、工期の短縮が大きな課題とされ、国道の廃道化を急ぐのも本体工事を優先的に進めたい国交省の姿勢の表れと考えられます。

 国道利用については、6月9日の群馬県議会、産経土木委員会で角倉邦良議員が最初に取り上げ、住民らは群馬県に要請書を提出する前に長野原町に要請行動を行っています。
 国道145号の管理者は群馬県であり、国道を存続するかどうかを決めるのも群馬県ですが、群馬県も長野原町も国交省関東地方整備局の意思に沿うべく努めているようです。
 国交省職員は住民らに国道の廃道化を承諾するよう求める際、代替地への移転とセットで説明を行っているということで、住民らには実質的な追い出しと受け止められているようです。

 当会も7月9日に太田国交大臣と大澤群馬県知事あてに要望書を提出しています。以下のページに当会の要望書を掲載しています。
http://yamba-net.org/?p=8311