今朝の茨城版の紙面に掲載された記事です。
 八ッ場ダムの住民訴訟は敗訴が確定しましたが、八ッ場ダム事業が本体工事に着手した今、裁判で指摘された地質、水余り等の問題はこれから顕在化していくものと思われます。

◆2015年12月15日 毎日新聞茨城版
http://mainichi.jp/articles/20151215/ddl/k08/040/292000c
ー八ッ場ダム訴訟抗議集会に130人 反対運動拡大を確認ー

 八ッ場ダム(群馬県長野原町)建設を巡る公金支出差し止め訴訟で、最高裁が今年9月、原告側の上告を全て棄却したことに抗議する集会が13日、東京都文京区の全水道会館で開かれた。1都5県(東京、茨城、群馬、栃木、埼玉、千葉)の訴訟の支援団体が主催し、約130人が参加。ダム建設反対の市民運動を拡大させることを確認した。

 高橋利明弁護団長は最高裁がダムによる治水・利水の利益について判断しなかったと批判。「国土交通相の納付通知に重大、明白な瑕疵(かし)(誤り)があるかどうかを争うのだと問題をはぐらかした」と述べた。

 元国交省職員で淀川水系流域委員長を務めた宮本博司さん(京都市)が「想定外と治水」をテーマに講演。鬼怒川堤防決壊などを例に「いつ、どのような規模で起きるか分からない洪水に対し、住民の命を守るのが治水だ。やるべき堤防の越水対策に最優先で取り組まないのは国の怠慢だ」と指摘した。

 集会は最後に「八ッ場ダムをストップさせる茨城の会」の神原(かんばら)礼二事務局長が「八ッ場ダム阻止のため、必ず来る水道料金高騰から生活を守るため、多くの市民と連帯し、歩み続ける」とのアピールを朗読、採択された。

 訴訟は八ッ場ダム建設費の負担金を支払う6都県の住民(原告総数191人)が2004年に各地裁に提訴した。ダムは今年1月に基礎岩盤の掘削が始まった。【安味伸一】