昨日、国土交通省がダム再生ビジョンを策定したことを発表しました。
 http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo05_hh_000029.html

 ダム再生ビジョン検討会が今年1月、3月、5月と3回開かれて策定されました。検討会の配布資料と議事要旨は国交省のサイトに掲載されています。
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/dam_saisei_vision/index.html

 全国で有害無益なダムの建設がいまだに強行されていますが、必要性の喪失等により、新規のダム建設が次第に困難になってきたことは事実です。
 このような状況の中で、河川官僚はダム建設部門を維持するための画策を行っています。一つは「ダム再生ビジョン」の策定、いま一つはダム再開発を国が代行できるようにしたことです。、後者についてはそのための河川法と水資源機構法の改正が先月、行われました。

 ダム再生ビジョンは、既設ダムを有効活用したダム再生の取組みをより一層推進していくため、それに必要な方策を示すものです。ダム再生の具体的内な内容として、次のような方向性が示されています。

〇 ダムの長寿命化
〇 貯水容量の増大
〇 放流能力の増強
〇 水力発電の積極的導入

 今後、ダム再生ビジョンに基づき、全国で既設ダムの改造が次々と進められていく可能性があります。

★国土交通省ホームページより転載 
「ダム再生ビジョン」の策定
~頻発する洪水・渇水の被害軽減や再生可能エネルギー導入に向けた既設ダムの有効活用~
http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo05_hh_000029.html

 この度、既設ダムを有効活用する「ダム再生」を加速する方策を示す「ダム再生ビジョン」を策定しましたのでお知らせします。
 本ビジョンでは、ダムの長寿命化、施設能力の最大発揮のための柔軟で信頼性のある運用、高機能化のための施設改良などの既設ダムの有効活用を加速するための方策をとりまとめております。

 近年における厳しい財政状況等の社会情勢、洪水・渇水被害の頻発や気候変動の影響の顕在化、既設ダムの有効活用の様々な特長※1やこれまでの事例の積み重ねによる知見の蓄積、これを支える各種技術の進展※2等を踏まえれば、ソフト・ハード対策の両面から既設ダムを有効活用することの重要性はますます高まっています。

 国土交通省では社会全体の生産性向上につながるストック効果の高い社会資本の整備・活用等を加速することとして、「生産性革命本部」を設置しており、「生産性革命プロジェクト」の一つとして、既設ダムを有効活用する「ダム再生」を推進しているところですが、この度、有識者での検討会等を経て、ダム再生を加速する方策を示す「ダム再生ビジョン」を新たにとりまとめました。

 今後、本ビジョンで示した方策を具現化し、頻発する洪水・渇水の被害軽減や、再生可能エネルギーの導入などに積極的に取り組んで参ります。

 ※1既設ダムを有効活用する「ダム再生」の特長
   ・利水容量を洪水調節に活用するなど運用改善だけで新たな効果を発揮
   ・ダム堤体のわずかな「かさ上げ」で貯水容量を大きく増加 など
 ※2「ダム再生」を支える各種技術の進展
   ・レーダ雨量計の高性能化によるダムの運用改善
   ・ダム貯水池における高い水圧がかかる大水深での大口径の堤体削孔 など

 【資料】
  1. ダム再生ビジョン 概要
  2. ダム再生ビジョン 本文 (以下略)