キャプチャ2 今朝の上毛新聞に、群馬県が利根川水系の碓氷川下流域で治水対策を行うため、碓氷圏域の河川整備計画を年度内に国交省へ認可申請することが報道されています。
 群馬県では、膨れ上がる八ッ場ダム事業の負担金で河川予算が逼迫しているからか、県営ダムが中止されてきており、碓氷川の増田川ダムもその一つです。策定される河川整備計画は増田川ダムの中止を踏まえたものとなります。
 河川行政では、ダムの必要性を強調する場合には、治水においてダム以外の選択肢はないと説明されますが、ダムを中止の方向にもっていく場合は、再検討の結果、堤防整備などで対応可能という説明となります。同じく利根川支流の烏川では、上流の倉渕ダムが中止となり、2003年に策定された河川整備計画が2015年に変更されました。

 群馬県のホームページによれば、県は利根川水系を県内10圏域に分割し、圏域ごとに河川整備計画を策定するとしています。
 下の図は、県のホームページに掲載されている、県内10圏域を示した図、右図は河川整備計画の策定状況です。
 治水対策は本来、流域全体で考えなければならないものですが、利根川の河川整備計画は八ッ場ダムの上位計画であるため、国交省関東地方整備局は八ッ場ダムの本体工事に着手するため、利根川の支川の整備計画が未策定であった2013年に八ッ場ダム事業を位置付けた利根川本川の整備計画を策定しています。
  
 群馬県ホームページ 「河川整備計画(圏域毎)」より 
http://www.pref.gunma.jp/06/h4010093.html
キャプチャ

◆2016年12月9日 上毛新聞 社会面より

ー碓氷下流域で治水対策 県が計画 年度内に認可申請ー

 県は8日、策定準備を進めている碓氷川圏域(高崎市、安中市)の河川整備計画について、県議会産経土木常任委員会に概要を報告した。安中市松井田町に計画された県営増田川ダムの中止決定を踏まえ、特に下流域で大雨による増水に耐えられるよう、堤防の新設やかさ上げなど治水対策を強化する。年度内にまとめ、国土交通省関東地方整備局へ認可申請する。

 県河川課によると、碓氷川と支流の流域面積は291平方キロ、流路の延長は212キロに上る。計画期間はおおむね20年に設定。20~30年に一度の大雨に対応するため、基準点(高崎・鼻高橋)の目標流量を毎秒2千トンとし、高崎市乗附地区に高さ2~3メートルの堤防を新設する方針だ。

 1996年に事業着手した増田川ダムは、八ッ場ダムと同様に再検証対象となり、昨年2月に県が中止を正式決定した。ダムがないことを前提に、河川整備計画の治水対策を再検討した。計画は河川法に基づき、今後20~30年間の具体的な整備内容をまとめる。県は県内を10分割して圏域ごとの計画を策定しており、今回が8例目。