八ッ場ダムの本体工事は1月22日に始まりましたが、国土交通省関東地方整備局は昨日、起工式を開催しました。式典開催は群馬県などの要望に応えたものです。
 抗議文の提出2 八ッ場あしたの会と八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会は連名で、国と関係都県に起工式への抗議文を提出しました。
 (写真右=起工式会場前で、八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会の嶋津代表が国土交通省八ッ場ダム工事事務所の職員に抗議文を手渡し)

 国土交通省は八ッ場ダムが抱える深刻な問題を何一つ解決することなく、本体工事に突入してしまいました。以下のページにアップした抗議文に、八ッ場ダムの主な問題点をまとめています。
 http://yamba-net.org/?p=10517

市民連絡会の旗

 キャプチャ知事二人 昨日の起工式には、八ッ場ダム事業を推進してきた人々が集いました。関東地方整備局長ら国交省の幹部や大沢正明群馬県知事(写真右)、上田清司埼玉県知事(写真左)ほか関係都県の代表者、ゼネコンなど工事関係者、

キャプチャ小渕と佐田 小渕優子(写真左)、佐田玄一郎(写真右)、山本一太、中曽根弘文、福田達夫ら群馬選出の自民党国会議員、県会議員、地元の町長、ダム対策委員会役員、八ッ場ダム住民訴訟における行政側弁護人などなど。
 ニュースでは、地元地権者が参加したと報道されていますが、地権者の中で式典に招待された住民はダムに関係する役員など僅かな人々でした。住民の中には、八ッ場ダム建設の関係者ではないという理由で入場を拒まれ、抗議をした方もあったということです。

 会場の外では、八ッ場ダムによる税金のムダ遣いに反対し、関係都県(東京都・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県)を提訴している市民団体「八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会」の方たちが抗議行動を行いました。
 東京の会2

 早朝に各都県を出発し、バスで会場にかけつけたメンバーは、式典開催の間中、それぞれプラカードやのぼり旗を掲げて、不要で有害な八ッ場ダムの中止を訴える抗議のシュプレヒコールを繰り返しました。

キャプチャプラカード

 NHKニュースによれば、国交省関東地方整備局長は「八ッ場ダムは、利根川流域の洪水対策として必要だ。ダムができてよかったと思ってもらえるよう、一日も早い完成を目指したい」と挨拶したそうですが、63年たっても目的を達せられない洪水対策は、そもそも洪水対策の名に値するのでしょうか?

 群馬県知事は、「今後は地域の発展や生活再建などに全力で取り組みたい」と述べたそうですが、これは地元がダムを受け入れた30年前から繰り返されてきたセリフです。この間、ダム予定地域は衰退の一途を辿ってきました。その場しのぎの欺瞞をいつまで続けるのでしょうか?

 NHKニュースはこのところ、「完成は当初の計画から4年遅れ」と繰り返していますが、八ッ場ダムの完成は当初の計画では2000年度でしたから、「完成は当初の計画から19年遅れ」です。

キャプチャ全体
 
◆2015年2月7日 NHKニュース
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150207/k10015292271000.html
ー群馬 八ッ場ダムの起工式ー

 民主党政権の下で建設が一時中断されたあと、先月から本格的な工事が始まった群馬県の八ッ場ダムの起工式が7日、行われました。

 起工式は、国土交通省関東地方整備局が開き、地元自治体の代表や地域の住民などおよそ200人が出席しました。
 はじめに関東地方整備局の越智繁雄局長が「八ッ場ダムは、利根川流域の洪水対策として必要だ。ダムができてよかったと思ってもらえるよう、一日も早い完成を目指したい」とあいさつしました。
 続いて、群馬県の大澤知事が「政権交代で建設が一時中断されるなど、地元住民には不安や混乱があったと思う。今後は地域の発展や生活再建などに全力で取り組みたい」と述べました。

 八ッ場ダムは今から63年前の昭和27年に利根川流域の洪水対策を目的に計画されました。
 平成21年に当時の民主党政権の下で一時、建設が中断されましたが、先月22日からは本体を造るための本格的な工事が始まっています。
 国土交通省によりますと、ダムの総事業費は4600億円で、完成は当初の計画から4年遅れて平成31年度中になる予定だということです。

◆2015年2月7日 朝日新聞
 http://www.asahi.com/articles/ASH265CN4H26UHNB00D.html
ー八ツ場ダム、本体工事の起工式開かれる 群馬・長野原ー

 群馬県長野原町に国が建設中の八ツ場(やんば)ダムの本体工事の起工式が7日、町内の体育館であった。大沢正明・群馬県知事、県選出国会議員、国土交通省や地元の関係者のほか、利水や治水の受益者となる都県から上田清司・埼玉県知事が出席、工事の安全を祈った。

 式典で大沢知事は「八ツ場ダムは群馬県はもとより、下流都県の治水・利水になくてはならない。国は工事を着実に進め一日も早く完成させてほしい。県も地域の生活再建にしっかり取り組む」と語った。来賓らのあいさつの後、鍬(くわ)入れ式とくす玉割りがあった。

 建設予定地では1月21日、吾妻(あがつま)川をせき止める本体工事の第一歩となる「基礎掘削」が始まった。来年以降、コンクリートを流し込んで本体を造る作業に入り、2019年度中の完成をめざしている。(土屋弘)

◆2015年2月7日 読売新聞社会面
 http://www.yomiuri.co.jp/national/20150207-OYT1T50085.html?from=tw
ー「住民生活再建を」八ッ場ダム起工式で群馬知事ー

 群馬県長野原町で進められている八ッ場やんばダムの本体工事の起工式が7日、同町で行われ、大沢正明知事や萩原睦男町長、国土交通省関係者のほか、地元関係者ら約180人が出席した。

 越智繁雄・同省関東地方整備局長は、「ダムができてよかったと思ってもらえるよう(住民の)生活再建事業に万全に対応し、早期完成に向け着実に取り組む」とあいさつ。大沢知事は「地域が一層発展できるよう、町や国と連携して、生活再建に取り組んでいく」と述べた。

 八ッ場ダムは1952年に計画が持ち上がり、2009年に民主党政権が工事を凍結。11年12月に計画継続の方針に戻され、先月21日に本体工事が始まった。総事業費は約4600億円で、19年度中の完成を目指す。

◆2015年1月7日 毎日新聞
 http://mainichi.jp/select/news/20150207k0000e040196000c.html
ー八ッ場ダム:本体工事起工式…群馬・長野原ー

 群馬県長野原町に国が建設する八ッ場(やんば)ダムの本体工事起工式が7日、同町内で開かれた。ダムは1月21日に本体工事に着手しているが、地元から「大きな節目だから」と式典開催を求める声が上がっていた。

 起工式には、地権者や自治体関係者らが出席し、くす玉を割って本体着工を祝福した。建設予定地では、爆薬で岩盤を掘る基礎掘削の作業が進んでいる。【角田直哉】

◆2015年1月7日 テレビ朝日
 http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000044026.html
ー計画63年、4600億円投じ…八ッ場ダムで起工式ー

 群馬県の八ッ場ダムは、建設計画の浮上から63年を経て、7日に起工式を迎えました。

 八ッ場ダムの起工式には、建設費の一部を負担する群馬県や埼玉県の知事らが出席しました。八ッ場ダムは、利根川の支流の氾濫防止や首都圏への生活用水の供給などを目的として、1952年に建設の計画が浮上しました。総事業費は、国内のダム建設としては最大規模となる約4600億円が見込まれています。民主党政権時代には、ダム建設の在り方について全面的な見直しが進められ、八ッ場ダムも一時、計画が事実上の白紙になりました。先月22日にはすでに本体工事に着工していて、国土交通省などは2019年度までの完成を目指しています。

◆2015年2月7日 産経新聞
 http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/150207/lif15020713100009-n1.html
ー八ツ場ダム本体着工で式典 300人参加、住民抗議もー

 国土交通省は7日、群馬県長野原町で、八ツ場ダム本体工事の着手を記念する式典を開いた。

 群馬県の大沢正明知事ら約300人が参加。大沢知事は「八ツ場ダムは下流都県の治水や利水になくてはならない施設。国には工事を着実に進め、ダムを完成させるようお願いする。県も、周辺地域の生活再建に取り組んでいく」と祝辞を述べた。その後、知事らがくわ入れし、くす玉を割って工事着手を祝った。

 一方、会場前で建設に反対する市民団体のメンバーら十数人が横断幕を掲げ、「工事をやめろ」などとシュプレヒコールを上げた。

 八ツ場ダムは利根川支流の吾妻川に建設する多目的ダム。民主党政権下で一時凍結されるなど曲折を経たが、先月から事実上、本体工事に着手し基礎掘削が始まった。総事業費は約4600億円で、平成28年6月からはコンクリートで本体の形を造る工事が始まり、31年度に完成する予定だ。

送迎バスshuku

写真上=来賓を送る国土交通省のバス