猪瀬都知事が所信表明の中で、八ッ場ダムの完成を四年先延ばしにする計画変更に同意する旨の議案を都議会に提出したことを明らかにしました。

 八ッ場ダム事業の現在の工期は2015年度ですが、ダム本体に未着手のため、2015年度に事業を終了させることは不可能です。国交省が財務省に本体工事費を要求するためには、時間がかかる八ッ場ダム本体工事のための工期を確保することが必要です。このため、国交省関東地方瀬日局は8月に工期四年延長の計画変更案を関係都県に明らかにしました。
 これに関する都議会の採決などの情報は、こちらをご覧ください。
 http://yamba-net.org/?p=5643

 所信表明に関する記事を転載します。
 (八ッ場ダムに関する箇所を太字にしました。)

◆2013年9月18日 産経新聞東京版
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130918/tky13091820300005-n1.htm

ー猪瀬直樹知事の所信表明要旨ー

五輪招致
 この勝利は、国民皆で勝ち取った宝物。日増しに喜びよりも開催都市の知事としての責任感が大きくなっている。被災地の復興をさらに加速させ、ハードのみならず、「心の復興」も成し遂げることで全国に自信と希望を行き渡らせたい。

 新たな長期ビジョン
 これまで「2020年の東京」を羅針盤に、防災対策、エネルギー政策など、先進的・具体的な取り組みを進めてきた。その先には、少子高齢化、人口減少社会の到来といった、われわれの社会や生活の存立そのものを危うくしかねない根本的な問題が横たわっている。これにも本腰を入れて取り組むため、東京の10年後の姿を示す「新たな長期ビジョン(仮称)」を、12月をめどに策定する。

 治水対策
 東京都は、これまで環状七号線の地下に巨大な調節池を整備し、現在も渋谷区と港区を流れる渋谷川・古川の水害を防ぐための地下調節池や、石神井川と白子川を結ぶ調節池の整備を進めている。前の政権が一方的に本体工事を中止した八ッ場ダムが、首都圏において、治水上も利水上も不可欠であることは明らか。国から工期を4年間延伸することに対して意見照会があり、工期延長に同意する議案を議会に提案した。

 構造的な福祉、教育
 副知事をトップとする「構造的福祉」プロジェクトチームを立ち上げた。若者の雇用やボランティアなどの社会参加、女性や高齢者の就労、住宅の問題といった事柄にも目を向けていく。共同生活を通じて住人同士が触れ合う「シェアハウス」という新しい住まい方が、多様な世代が支え合う架け橋にならないかと考えている。東京都が検討している都立の小中高一貫教育校は新たな選択肢を示すもの。従来の6・3・3の教育課程ではなく、4・4・4のまとまりで理数教育に力を入れたカリキュラムにしていきたい。平成29年4月の開校を目指す。

 国家戦略特区
 東京都は、海外企業のアジア拠点を呼び込むことで、東京と日本の次なる成長を目指すアジアヘッドクオーター特区の取り組みを進めている。誘致第一号として、ベルギーの太陽光発電関連企業の研究開発拠点が進出する。安倍政権が投げた国家戦略特区というボールを、2020年大会の開催都市である東京都としてしっかり受け止めたい。