本日、石木ダムに反対する地権者と支援者が長崎県と佐世保市を相手取り、工事の差し止めを求める「仮処分の申し立て」を長崎地方裁判所佐世保支部に行いました。
 長崎からの速報を転載します。

◆2016年2月2日 NHK長崎放送局
 http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5035444031.html?t=1454410646191
ー石木ダム工事差し止めの仮処分ー

 水道水の確保や洪水対策を名目に川棚町に計画されている石木ダムについて、反対する地権者やその支援者など500人あまりが2日、事業主体である県と佐世保市を相手取り、工事の差し止めを求める仮処分の申し立てを長崎地方裁判所佐世保支部に行いました。
工事差し止めを求める仮処分の申し立てを行ったのは、川棚町の石木ダム建設予定地に住んでいたり、土地を所有したりしている地権者やその支援者らあわせて505人です。

地権者たちは2日、弁護団とともに長崎地方裁判所佐世保支部を訪れ、訴状を提出しました。
それによりますと、県と佐世保市が進める石木ダムの建設は、将来の水需要予測を過大に見積もるなど建設の必要性がないと指摘した上、反対する地権者の生活基盤を破壊して生存権をおびやかす違法な事業であるとしています。
地権者たちは、仮処分を申し立てたあと、佐世保市内で集会を開き、今回の訴えは、民事訴訟のため誰でも原告になれると述べた上で、「1000人、2000人と原告を募り、ダム建設ストップの声を大きくしたい」と訴えました。
石木ダムの建設をめぐっては去年8月、県が反対派の地権者が所有するおよそ5500平方メートルの農地を強制的に収用するなどの手続きを進めていますが、地権者たちの反対で工事は進んでいません。
しかし、地権者たちは事業を中止に追い込むため、去年11月、国を相手取ってダム建設の公共性を認めた事業認定の取り消しを求める行政訴訟も起こしています。
02月02日 18時59分

◆2016年2月2日 テレビ長崎
 http://www.ktn.co.jp/news/2016020253996/
ー石木ダム 工事差し止めの仮処分申し立てー

 東彼杵郡川棚町の石木ダムの建設に反対する住民や支援者、およそ500人が関連工事の差し止めを求める仮処分を裁判所に申し立てました。石木ダム建設絶対反対同盟の岩下和雄さんは「石木ダムはいらない。強制収用までしてつくる必要はない。工事差し止め命令をしてほしい」と訴えました。長崎地裁佐世保支部に集まったのは、石木ダム建設予定地の住民や支援者などです。県や佐世保市は石木ダムの建設に向けて用地の取得や関連する道路工事の準備を進めています。今回の申し立てでは住民を含む505人が、豊かな自然やふるさとでの生活が奪われようとしているなどとして工事の禁止を求めています。長崎から申し立てに参加した人は「自然を守ることと不要な工事だと思うから、それだけのお金は別のところに使わないといけない。漏水対策の水道管工事もそう」と話します。住民は寒波で断水を引き起こした「水漏れ」こそ、まず取り組むべき課題と指摘します。地権者の石丸キム子さん「右肩上がりの経済でもない。漏水対策を差し置いてダムをつくっても、ざるに水を入れるようなもの」と指摘します。弁護団では申立人を募集していて、今後も申立人を増やしたい考えです。この問題で建設予定地の住民などが法廷の場に訴えたのは、国の事業認定の取り消しを求める裁判や事業認定の執行停止を求める仮処分に続いて3件目となります。

—転載終わり—

 石木ダムの工事差し止めを求める仮処分の申し立て人は、石木ダムの建設と住民への人権蹂躙に反対する人であれば、どなたでもなれます。申立人の受付は、随時受け付けるとのことで、地権者の皆さんは報道で伝えられているように、申立人が千人、二千人と増えて、世論の後押しで石木ダム事業が中止になることを願っています。
 以下の文書に、申立人になる方法が書かれています。
 http://suigenren.jp/wp-content/uploads/2015/12/c37ccc92053a8a4f9445ff022a58bb3a.pdf

 長崎県外の方が申立人になることを希望する場合は、上記文書の4ページ目にある委任状に記入・捺印の上、「石木ダム建設絶対反対同盟を支援する会」へ委任状を郵送し、分担金1万円をお振込みください。
(申込人になる方法が書かれている上記文書の最終ページに振込票があります。)

 「石木ダム建設絶対反対同盟を支援する会」の連絡先
 〒223-0064 神奈川県横浜市港北区下田町6-2-28
 電話・FAX 045-877-4970
 ゆうちょ銀行口座  00270-9-136202 

 関連記事を追加します。(2/3記)

◆2016年2月3日 朝日新聞長崎版
 http://digital.asahi.com/articles/ASJ226427J22TOLB00N.html?rm=442#Continuation
ー石木ダム関連工事 差し止めの仮処分を申し立てー

 石木ダム(川棚町)の建設予定地からの移転を拒む地権者らが2日、建設を計画している県と佐世保市に対して、すべての関連工事の差し止めを求める仮処分を長崎地裁佐世保支部に申し立てた。弁護団によると、申立人は予定地の居住者やダム事業に反対する各地の計505人。

 申立人は、事業によって予定地の居住者の生活や今後の人生が奪われ、人格権が侵害されるなどと主張。県収用委員会による土地の強制収用を可能にする手続きや、県が始めた道路の付け替え工事が進めば、「(居住者らの)権利の完全な回復を図ることは不可能」と強調し、工事を早期に停止させる必要性や緊急性があると訴えている。

 反対地権者ら110人は昨年11月、公共性や必要性が欠けるダムの事業認定は違法だとして、国の認定を取り消すよう求める行政訴訟を長崎地裁に起こした。弁護団によると、行政訴訟では事業が認定要件を満たしているかどうかが争われるが、仮処分の審尋では事業によって申立人の権利が侵害されるおそれがあるかどうかが主な争点になるという。

 ログイン前の続き馬奈木昭雄弁護団長は申し立て後の会見で、「非道な行政の行為を許してはいけない」として、さらなる申立人の参加に期待を寄せた。申し立てをした反対地権者の岩本宏之さん(71)は「ダム問題には50年近く精神的に追い詰められ、拘束され、苦しめられてきた。さらに今度は住宅を壊して、住民を追い出そうとする。品格が疑われる対応だ」と県や市を批判した。

 ダムの目的は佐世保市の利水と川棚川流域の治水で、1975年に国が事業を採択した。(小野太郎)

◆2016年2月3日 読売新聞長崎版
 http://www.yomiuri.co.jp/local/nagasaki/news/20160202-OYTNT50123.html
ー石木ダム反対派「団結して闘う」 仮処分申請、集会で気勢ー

 「国民の権利の侵害を防ぐため、団結して闘う」――。県と佐世保市が計画する石木ダム建設事業で、工事の差し止めを求める仮処分を長崎地裁佐世保支部に申し立てた反対派の地権者や市民らは2日、市内で開いた集会で気勢を上げるなどし、結束を固めた。

 仮処分申し立て後に開かれた集会には、計画に反対する地権者や市民ら約100人が参加。馬奈木昭雄・弁護団長は「申し立てに505人も集まったのは、県民や市民が怒りの声を上げているということだ。1000人、2000人に増やし、勝ち抜きたい」と強調した。

 また、地権者の岩下和雄さん(68)は「今回の申し立てを一つの提起として、ダム反対の闘いを続ける」と決意を語り、岩本宏之さん(71)も「505人という賛同者の数は心強い。罪のない住民を苦しめる暴挙は許されない」と訴えた。

◆2016年2月3日 長崎新聞
 http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2016/02/03092023046817.shtml
ー石木ダム工事差し止め申請ー

 県と佐世保市が東彼川棚町に計画している石木ダム建設事業で、反対地権者や支援者ら計505人が2日、「必要性のない違法な事業に基づき人格権などを侵害することは許されない」として、県と同市を相手に工事差し止めを求める仮処分を長崎地裁佐世保支部に申し立てた。昨年末、手続き面から違法性を問い提訴した行政訴訟と併せ、権利面からも事業の違法性を訴えていく。

 反対地権者を支援する「石木ダム対策弁護団」(団長・馬奈木昭雄弁護士)によると、申し立てた債権者の内訳は、▽居住者44人▽川棚町民85人▽佐世保市民89人-など。当初想定していた300人を大幅に上回った。弁護団は今後も全国から参加を呼び掛け、追加申請していく方針。

 反対地権者ら約100人は同日午後3時前、地裁佐世保支部前で集会を開いた後、代表者が同支部に申立書を提出した。

 申立書では同市の水需要予測の不合理性などを指摘。利水・治水の両面で不必要な事業とし、工事の続行禁止を訴えた。馬奈木団長は「(505人の申請は)地域住民だけでなく、県民、国民の怒りの声。千人、2千と増やし、事業の無駄さを突きつけていく」と話した。

 県河川課は「申立書が届いていないため、コメントできない」、佐世保市の朝長則男市長も「何も見ていないのでコメントはありません」とした。

 今回の仮処分申請とは別に、反対地権者110人でつくる原告団は昨年11月、国を相手に石木ダムの事業認定取り消しを求める行政訴訟を長崎地裁に起こしている。原告の一部は12月、同地裁に認定効力の執行停止も申し立てた。