昨日の朝日新聞群馬版に掲載されていた記事を転載します。

■2013年6月27日 朝日新聞群馬版

http://p.tl/eHlY

ー基本計画見直し、国に直接求めるー

2015年度末に完成としている八ツ場ダム(長野原町)の基本計画について、大沢正明知事は、国土交通省に直接、見直しを求めたことを26日の定例記者会見で明らかにした。明確な回答はなかったというが、「着実に前進している感触を持った」と述べた。

知事や県特定ダム対策課によると、今月21日、副大臣らに要望したという。

知事は会見で「基本計画を締結し直して地元の方々が将来を見据えられるようにすべきだ」「国交省には踏み込んだ発言もしていただいたが、形として現れていない」と述べた。見直しには群馬など関係6都県の議会の同意が必要だが、知事は「関係都県も同じ考えだと思う」とした。

八ツ場ダムの基本計画は、4600億円とダムで国内最高の総事業費も増額が必要となる可能性がある。民主党政権時代の国交省の再検証では、2009年9月以降の工事中断と工期延長で55億円、安全対策費で149億円の増額と試算された。
~~~転載終わり~~~

国交省は民主党政権下の検証作業の過程で、八ッ場ダムは事業費増額と工期延長が必要だという試算を公表しています。
八ッ場ダムの基本計画は1986年に策定されていますが、その後、工期延長と事業費増額のために三度計画変更を行ってきました。国交省の試算に基づけば四度目の計画変更が必要になりますが、そのためには八ッ場ダム事業の関係都県(首都圏1都5県)の同意が必要です。民主党政権下ではすべての関係都県が八ッ場ダムの工期延長と事業費増額に反対の姿勢を示していました。国交省と関係都県が対立し、基本計画を変更できないことは、八ッ場ダム事業の矛盾の象徴であり、この問題抜きに八ッ場ダムの検証はできない筈でしたが、国交省関東地方整備局は問題を伏せたまま、八ッ場ダム事業の継続妥当という判断を2011年12月に下しました。

自公政権復活後の今年2月、群馬県の大沢知事は、現計画の2015年度の八ッ場ダム完成は現実的ではないとし、地元住民の生活設計のためという理由で、工期延長への賛意を明らかにしました。
 http://yamba-net.org/?p=1882

上記の記事は、この延長線上にある群馬県の動きを伝えるものです。
国交省の試算によれば、八ッ場ダムの完成は本体工事着手後、7年を要すとのことで、いまだに本体工事に着手していないのですから、完成は2020年度以降となります。
先の都議選では、自公が完勝し、関係都県議会の中で唯一民主党が第一党だった都議会の様相が一変しました。間近に迫っている参院選でも、自民党の楽勝が予想されています。群馬県は国交省の意を受けて、参院選後を見据えて四度目の基本計画の変更という八ッ場ダム事業のハードルを越えるための布石を打っているのでしょうか。