2013年3月29日

 八ッ場ダムの住民訴訟は本日、控訴審で原告住民側敗訴の判決が出されました。被告の東京都は、「八ッ場ダムの早期完成に向けて事業を推進していきます」とのコメントを発表したとNHKは報じましたが、このコメントは八ッ場ダム事業における実際と大きく矛盾しています。

 今朝の上毛新聞は、昨日の群馬県知事によるコメントを伝えています。国交省幹部が八ッ場ダム事業が遅れるとの見通しを改めて述べたため、群馬県知事は工期短縮を求めなければならくなったのですが、群馬県や東京都がいくら早期完成を求めても、八ッ場ダムの完成が2020年度より更に遅れることはあっても、早まることはありません。事業そのものに問題が山積しているからです。
 負担金を支払い続ける東京都は、問題を見て見ぬふりをしているようです。今後、ダム予定地の地盤の脆弱性など、多くの問題がますます明るみに出てきて、いずれは東京都も無視できなくなるでしょう。

 
◆2013年3月29日 上毛新聞

 -知事「工期短縮を」 八ッ場ダム完成遅れ見通しでー

 八ッ場ダムの完成時期について、国土交通省幹部が基本計画で示された2015年度より遅れる見通しを示したことを受け、大沢正明知事は28日、「国は速やかに基本計画変更の手続きに入り、地元と1都5県に完成時期を示すべき。本体工事に一刻も早く着手し、工期短縮に努力してほしい」とのコメントを出した。同ダムをめぐっては、民主党政権時に官房長官裁定でダム本体工事の予算執行条件となった利根川水系河川整備計画を策定中。太田昭宏国交相は作業を急ぐ考えを示している。