2013年2月8日

 昨日、「八ッ場ダム建設推進議連1都5県議員の会」が太田国交大臣に要請行動を行ったことが、今朝の群馬版紙面に載っています。記事を転載します。

◆2013年2月8日 朝日新聞群馬版

http://www.asahi.com/area/gunma/articles/MTW20130208100580001.html

 -基本計画見直し、国交相言及せずー

 1都5県の都県議らでつくる「八ツ場ダム建設推進議連1都5県の会」は7日、太田昭宏・国土交通相に早期完成や現地訪問を求める要望書を手渡した。太田国交相は「ジグザグしないで一直線でやる」と答えたが、基本計画見直しには言及しなかったという。

 同席した佐田玄一郎衆院議員らによると、国交相は地元訪問については「しかるべき時期に行く」と述べたが、議員らが基本計画をめぐって「工程表を早く示してほしい」と求めた際は発言がなかったという。

 訪問に先立つ議連の役員会では、小渕優子・財務副大臣が「太田大臣は『必ずやる』と言っていた。実を取る形で一歩一歩進みたいと考えているようだ。古い自民党の公共事業の象徴にされては困るという背景があるのでは」とおもんばかり、「八ツ場に金を渋ることはない」と述べた。(長屋護)

◆2013年2月8日 上毛新聞

 -八ッ場早期完成 国交相に要望書 推進議連1都5県の会

 八ッ場ダム(長野原町)の建設推進を求める都県議グループ「八ッ場ダム推進議連1都5県の会(会長・三原将嗣都議)は7日、太田昭宏国土交通相にダムの早期完成などを求める要望書を手渡した。
 都県議と推進国会議連会長の佐田玄一郎衆院議員は、太田氏の早期の現地視察も要請。太田氏は「完成に向けて工事を直線的に進めたい」と応じたという。
 これに先立ち、自民党本部で開かれた6都県議連の役員会議で、笹森秀樹県土整備部長は、2013年度政府予算案に計上した本体関連工事費で、同年度中にダム本体工事の直前までの工事が終わるとの見通しを説明する一方、本体工事の着工は困難となる可能性を示唆した。

~~~転載終わり~~~

 太田大臣は議員らの要請を受けて、「工事を直線的に進めたい」と語ったと言うことですが、直線的に進まず、迷走状態がずっと続いているのが八ッ場ダム事業です。
 朝日新聞の記事は、八ッ場ダムの基本計画の変更に大臣が言及しなかったことを取り上げています。現在の基本計画では八ッ場ダムの完成が2015年度とされていますが、国交省は2020年度以降に完成するとの試算を公表しており、大沢群馬県知事が、基本計画の変更の必要性に5日の会見で言及しているからです。

 議連の要請に同行した佐田衆院議員の親族会社は、八ッ場ダムの関連事業を受注しており、記事に出てくる小渕優子財務副大臣と共に、八ッ場ダムの受注業者から多額の献金を受けていることが2010年、国会で明らかにされています。
 八ッ場ダムが本体工事に着工していないため、自民党議員らは八ッ場ダムの早期完成を求めて国交省に要請行動を行っているのですが、八ッ場ダムの関連事業予算が全体の9割以上(本体工事費は1割以下)に肥大したのも、これらの事業によって利益を得ているのも、ダムの早期完成を求めている自民党議員らです。

 太田国交大臣が所属する公明党としては、自民党の利権政治の象徴とされる八ッ場ダム事業の推進が同党への批判となりかねません。本体着工を前倒ししないのは、近づく参院対策のためともいわれます。

 八ッ場ダム推進議連1都5県の会の活動は、埼玉県が公式ホームページで写真入りで掲載しています。↓

http://www.pref.saitama.lg.jp/page/gikai-news-h23-yannba.html

 推進議連と行政との一体化は、他都県ではここまで露骨ではありません。一昨年の八ッ場ダムの公聴会、パブリックコメントで県の元職員や幼児までが八ッ場ダム推進を表明した、県ぐるみの”やらせ”が発覚したのも埼玉県でした。マスコミでも大きく取り上げられた”やらせパブコメ事件”は、写真の佐久間県議が中心だったといわれます。