八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

八ッ場ダム予定地の遺跡保存申し入れに対する回答

2013年5月10日

八ッ場ダムの本体工事の着手に反対する「ダム検証のあり方を問う科学者の会」は2月28日に国土交通大臣、文化庁長官に八ッ場ダム予定地の遺跡保存を求める要請書を提出しました。

https://yamba-net.org/wp/?p=2323

科学者の会では、要請書の回答を文書で求めていましたが、いずれからも文書の回答はなかったとのことです。

本日、回答がない理由を電話で問い合わせたところ、それぞれの窓口担当者から以下のお返事がありましたので、お知らせします。

○国土交通省水管理・国土保全局治水課 山浦今朝夫企画専門官
要望書に対する回答はしないことになっている。

○文化庁・文化財部記念物課企画調整係係長 堀敏治係長
検討したが、文書での回答は差し控えたい。
八ッ場ダム予定地の遺跡の発掘調査は、群馬県教育委員会が主体となって行っている。現在、発掘調査が継続されている段階であり、文化庁として遺跡の価値などの判断ができる状況にない。このため、群馬県教育委員会による発掘調査を見守り、文化庁として意見を差し挟むことは控えたい。
文書で回答するかどうかは、行政法によれば行政が判断することになっている。