八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

本年度の八ッ場ダム事業の予算は97.52憶円

2013年5月16日

 昨日、5月15日に本年度(平成25年度)の予算が成立しました。同日の参議院本会議で、平成25年度総予算3案は否決されましたが、憲法の規定により衆議院の議決が国会の議決となり、予算案は成立しました。

 八ッ場ダム事業を含む「国土交通省所管ダム事業」の一覧表はこちらに掲載されています。 http://www.mlit.go.jp/river/basic_info/yosan/gaiyou/yosan/h25/h25damyosan.pdf

 八ッ場ダム事業の予算は97.52億円となっています。
 本年度の予算案に組み込まれた事業は、全国で38事業もあります。

 道府県が国の補助金で事業を進めているダムについては、個別に都道府県別の予算の中に記述があります。 
 http://www.mlit.go.jp/page/kanbo05_hy_000371.html

 たとえば、水没予定地住民13世帯が反対している長崎県の石木ダムの場合、長崎県関係の予算データの10ページ目に8.41億円とあります。

 関連記事を転載します。

◆2013年5月16日 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130516/k10014608801000.html

 -八ッ場ダム4年ぶり工事再開の見通しー

 国の今年度予算が15日に成立したことを受けて、国土交通省は近く、群馬県の八ッ場ダムの工事を始める手続きに入ることにしており、平成21年に中止された工事が4年ぶりに再開される見通しとなりました。

 15日に成立した今年度予算には、八ッ場ダム本体の関連工事の費用として、およそ18億円が盛り込まれており、国土交通省は近く、本体工事を行う際に使う道路などの建設工事を始めるための入札手続きに入ることにしています。

 国土交通省によりますと、入札条件の提示から受注業者が決まるまで数か月はかかるため、工事が始まるのは早くてもことし夏以降になるということです。

 八ッ場ダムは、平成21年に当時の前原国土交通大臣が建設を中止する方針を表明し、現在も工事が止まったままになっていますが、今年度予算の成立で、4年ぶりに工事が再開される見通しとなりました。