水道の高度処理についての記事が載っていました。

◆2016年2月13日 朝日新聞 
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12204887.html?rm=150
ー(今さら聞けない+)水道水 高度浄水処理でおいしくー

 この記事に書かれているように、東京都の利根川・荒川水系の浄水場には、すべて高度処理(オゾン処理+生物活性炭処理)が導入されています。江戸川から取水している金町浄水場が高度処理導入の始まりでした。
 かつて江戸川には、千葉県松戸市から坂川が流れ込んでいました。当時、坂川は流れる水がどす黒く見えるほど汚れていたということです。これが主たる原因となって、金町浄水場の給水区域の住民はひどくまずい水道水に悩まされました。

 そこで、約30年前、葛飾区に住む高橋薫子さん、松本淑江さんたちが「金町浄水場の水をおいしくする会」をつくり、水道水の水質改善を求める運動に取り組みました。この運動は功を奏し、行政を動かしました。一つは松戸市内での下水道の普及が早まったこと、一つは国交省江戸川河川事務所が坂川の出口に曝気付礫間接触酸化処理施設を設置したこと、もう一つは金町浄水場への高度処理の導入です。

 金町浄水場を皮切りにして、利根川・荒川水系の浄水場には順次、高度処理が導入されていきました。ただし、おいしい水道水の基本は原水がきれいであることです。高度処理を使うことが必ずしもよいとはいえません。
 きれいな原水は、基本的には地下水です。地元の人がおいしいと思う水道水のランキングで熊本県が一位になっているのは、熊本市水道が地下水100%であることによるものです。高度成長時代は工場による地下水の過剰汲み上げにより地盤沈下が問題となった地域もありましたが、ほとんどの地域で地盤沈下はすでに沈静化していますので、地下水を水道水源として可能な範囲で活用することを考えるべきです。

 葛飾区の住民の運動は、東京で八ッ場ダム反対運動に最初に取り組んだ「東京の水を考える会」の活動と繋がりがあります。住民たちは身近な水道水の問題を糸口に、山間のダム問題を知るようになったということです。