八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

利根川・江戸川有識者会議を再開ー2/14、東京

2013年2月8日

利根川水系河川整備計画の策定をめざしている国交省関東地方整備局が来週、有識者会議を開催することを有識者委員らに伝えました。

◆2月14日(木) 午後1~3時

◆場所  日本青年館 3階 国際ホール
http://www.nippon-seinenkan.or.jp/access/
最寄り駅:JR中央・総武線「千駄ヶ谷駅」「信濃町駅」いずれも徒歩約9分
東京メトロ銀座線「外苑前駅」3出口から徒歩約7分
都営地下鉄大江戸線「国立競技場駅」A2出口から徒歩約7分

◆議事(予定):利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(原案)について

*本日、国交省関東地方整備局のホームページにも会議開催のお知らせが掲載されました。
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/river_00000069.html

 八ッ場ダムの本体工事の着工をめざしている国交省関東地方整備局は、八ッ場ダム事業をダム事業の上位計画である河川整備計画に位置づけるため、昨年、9月に4年ぶりに利根川・江戸川有識者会議を再開しました。
 ところが、9月、10月に三回開催された有識者会議では、民主党の推薦によって新たに有識者委員となった大熊孝委員(新潟大名誉教授・河川工学)、関良基委員(拓殖大学准教授・森林政策学)が関東地方整備局の見解には科学的妥当性がないと指摘。他の委員からも、河川工学の数字だけを取り出して先に決め、環境など利根川が抱える様々な問題を後回しにする手法に疑問の声があがりました。関東地方整備局はこれらの意見を封じて河川整備計画の策定を急ごうとしましたが、八ッ場ダムの問題に取り組んできた民主党の議連から、強引な議事運営に対する批判もあり、立ち往生した関東地方整備局はその後も有識者会議の開催を委員らに予告したものの、予定した会議を9回にわたり延期しました。
 昨年12月、八ッ場ダムの推進を掲げる自民党が政権に復帰し、民主党が野党に転落したことにより、関東地方整備局は会議を再開することにしたようです。
 関東地方整備局は今回の議題を「利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(原案)について」、としています。
 昨年9~10月の会議の議題は、「治水対策に係る目標流量について」でした。関東地方整備局が提示した「目標流量」には科学的根拠がないとこれまでの会議で批判されてきましたが、国交省の反論がないまま、批判されてきた「目標流量」をもとにつくられた河川整備計画の原案を議論する、というのが関東地方整備局の方針です。

 国交省関東地方整備局がどのような議事運営を行うのか、利根川水系の今後30年の計画を定める議論がどのように行われるのか、関心のある方は是非、傍聴して下さい。平日の日中ですから、仕事を抱える一般の方には参加しづらい時間帯ですが、どなたでも傍聴できます。

 傍聴については、下記の国交省の説明をご覧ください。
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000073723.pdf