淀川水系の大戸川(だいどがわ)ダム建設をめぐる滋賀県議会の質疑が新聞に取り上げられています。
 国交省近畿地方整備局の大戸川ダム事業は、ダム検証では昨年8月にゴーサインが出ましたが、淀川流域の四知事の意見により、ダム計画の上位計画である淀川水系河川整備計画に位置付けられていません。ダム事業を進めるためには、河川整備計画にダム計画を位置づける必要があります。
 滋賀県の三日月大造知事と京都府の山田啓二知事の対応が焦点となりますが、報道によれば山田知事は来春の府知事選に出馬しない意向とのことです。三日月氏は2009年の民主党政権発足の際、前原国交大臣の下でダム担当の政務官となりましたが、八ッ場ダムを始めとする全国のダム事業を進めたい国交省の意のままになってしまいました。

(参考)
キャプチャ〇国土交通省近畿地方整備局 大戸川ダム工事事務所 
 公式サイト
http://www.kkr.mlit.go.jp/daido/

〇2008年の四府県知事合意文書
http://www.pref.kyoto.jp/kasen/documents/1226472866709.pdf

◆2017年12月4日 京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20171204000174
ー「大戸川ダム建設中止」の4知事合意撤回を 自民滋賀県議団ー

 滋賀県議会の自民党県議団は4日の代表質問で、大戸川ダム(大津市)建設の実質的な中止などを求めた淀川水系の流域4府県知事による2008年の合意を撤回するよう、三日月大造県知事に求めた。相次ぐ台風襲来などで河川政策の転換が必要と主張した。

一方で、チームしが県議団は、ダム整備より河川改修を優先すべきだと訴え、ダム整備を巡って意見がぶつかり合った。

 08年の4府県知事合意は、淀川水系の河川整備計画で天ケ瀬ダム(宇治市)や桂川の整備を優先させ、大戸川ダムは優先度が低いとして計画に位置付けないよう国に求めた。

滋賀県の嘉田由紀子前知事と、山田啓二京都府知事、橋下徹前大阪府知事らがまとめ、大戸川ダムの建設は凍結された。

 代表質問では、自民の佐藤健司県議が今年の台風被害を踏まえ、「川の中の対策に力点を置いた政策に転換しなければ被害を減らせないという現実が浮き彫りになった」と指摘。

会派の総意として「その第一歩は、大戸川ダムを計画に位置付ける必要はないとした4府県知事合意の撤回だ」と三日月知事に迫った。

 一方、チームしがの冨波義明県議は、かさ上げなど川の外側も重視した県の治水政策が進んでいるとし、「日野川を含めた改修の遅れている河川への対策こそ、ダム整備より優先されるものだ」と主張。

考えを問われた三日月知事は「国や中下流の府県とも協議しながら県の立場を説明していく」と答えるにとどめた。