八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

「八ッ場ダム水没予定地の人々の声を取り上げて」(2009/11/30)

八ッ場あしたの会について

(更新日:2010年1月11日)

イベント報告

「八ッ場ダム水没予定地の人々の声を取り上げて」(2009/11/30)

あしたの会ユース(若者グループ)による企画イベント第一弾「八ッ場ダム水没予定地の人々の声を取り上げて」。東京世田谷のオーガニック・コミュニティ・カフェ店内にて開催しました。

◆日程:2009年11月30日
◆会場:『ふろむあーすカフェ・オハナ』(東京世田谷・三軒茶屋)

~参加者アンケート~
●すごく勉強になりました。
自分でも知っていたはずの内容だけれども微妙に違った理解をしていて、卒論の方向性もあやうく反対の方向にいきそうになっていましたが、私が本当に知りたかったこと、考えたかった問題について考えさせてもらえました。

●一枚岩でない住民の実態を歴史的に深く感じました。

●心に響く、いい上映会&トークでした。また、機会があれば、参加したいと思います。ダムの建設への賛成・反対という議論にしっくりと来なかったのですが、公共事業が、地元民だけでなく、工事関係者の心を破壊するということが伝わりました。それが、最も問題であると。この救済のために、何が必要なのかを考えて発信していきたいと思いました。学生や若者に観て、感じてもらいたい映像でした。素晴らしい機会をいただき、ありがとうございました。

●映像で現地の状況や、現地の方の声が聞けて理解が深まりました。知れば知るほど深い問題だと思いました。代替地は正直、とても安心して住める場所ではないと感じました。

●根の深い問題で、地元の方々の苦悩の一端を知ることが出来ました。止めるも苦、進めるも苦なのかもしれませんが、これからも取材をつづけて下さい

●半世紀に渡ってダムに翻弄されてきた地域住民の生の声が伝わってきました。映像作家の方の長年にわたる地道な取材に敬意を表したいと思います。今回参加して初めて知ったことも多く、色々考えさせられました。国は代替地建設を意図的に遅らせ、住民追い出しを図っていたこと。
 だからといってダムをこのまま建設してよいとはいえません。今までの公共事業の在り方を変えるためにも八ッ場ダム建設は中止にすべきです。
 その場合、生活再建を第一に考えることが何よりも重要ですね。それは今回の催しで非常によくわかりました。また今後は公共事業の計画・決定プロセスを公平で透明なものに変える必要があります。これは日本に住む私たち全員に関わる問題ですから。
 次回は今現在の住民の声も聞いてみたいです。同時にどのような再建策があるのかも考えたいです。治水に関しても、環境負荷の小さい方法を具体的に模索すべきだと思いました。ダムだけが唯一の方法ではないはずですから。最後に素晴らしい企画ありがとうございました。

●八ッ場ダムのことはほとんど名前しか知らなかったのですが、映像を通じて、大変わかりやすく、今の現状が伝わりました。上からの決定と、そこで暮らす人々へのインフラはもう必要ないものとして切り捨てるやり方は、本当にイジメとしか思えませんし、こういう構造は全国いろいろなところにあったのだと思います。が、一番辛かったのは、地元の人たちの不信感が国や県に対してだけでなく‘外から’やってくる人たちに向けられてしまっていることでした。
 加藤登紀子さんと住民の居酒屋での会話など見ていて辛かったです。もっと早く、地元の苦しみを知っていたら・・・と思う同時に、知った瞬間に歩み寄っていこうとする登紀子さんやあしたの会の皆さんがいる というのは貴重なことだと思います。
 地元の人たちとの対話は本当に困難なことだと思いますが・・・八ッ場と同じような状況におかれている全国の人たちと交流していく・・・ということが必要だと感じます。
 話はそれますが、私は祝島(上関原発に反対する人々)の支援をしています。ここの島の人たちは自信を持って反対を訴え続けていますが、土地柄といった様々な条件の違いがあるのだし、その土地の人々に見合った支援が必要なのだと思います。頑張って下さい!!