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投稿日時: 2010-08-30 (180 ヒット)

 治水工学の第一人者、今本博健さんのご著書発刊のお知らせです。ダム問題が現代社会にとってどれほど深刻な問題かを詳しく伝えています。マスコミが報道しない八ッ場ダム問題や、田中康夫さんと今本博健さんとの対談も読み応えがあります。

~アマゾンより転載~
http://www.amazon.co.jp/gp/product/product-description/4594061427/ref=dp_proddesc_0?ie=UTF8&n=465392&s=books

 内容紹介
「ダムが必要」なんてウソだった!
ダムが洪水被害を大きくする! 今後、ダムは「造る」よりも「壊す」べき!
河川工学の第一人者、今本博健氏(京大名誉教授)がついに激白

ダムで洪水は防げない。それどころかダムのおかげで被害が増大する可能性も!? 
さらには住民生活と環境を破壊し、土砂をせき止めて自然のバランスを崩してしまう。利水のメリットも少ない。
それなのに、我々はなぜ「ダムが不可欠」のような錯覚を持たされてきたのか? 
そこには、数字のトリックや情報の秘匿など、多くの要因が潜んでいた!
今までの「常識」を覆す、河川工学の第一人者による「ダム不要論」。
多くの国交省河川官僚を教え子に持つ著者の今本氏は、これまで数々の諮問会議やシンポジウム等で「ダムによらない治水」を提言し続けてきた人物。本書では、全国の河川でいま何が問題になっているのか、これからの治水はどうあるべきなのかをわかりやすく語った。
今本氏監修のもと、『週刊SPA!』ダム取材班による全国の“ムダなダム”建設現場リポートも収載。巻末には現在計画中のダム事業データを一挙掲載、今本氏と嶋津暉之氏(水源開発問題全国連絡会共同代表)が選んだ“ワースト26事業”の解説も。

▼目次 
第一章 日本にもうダムは要らない
第二章 “世界最悪のダム”北海道・二風谷ダム
第三章 マスコミが報じない八ッ場ダムの意外な真実
第四章 全国各地の“ムダなダム”を歩く
第五章 民主党は“ムダなダム”を止められるか
第六章 対談「今こそ“官治”から“民治”への転換を!」 田中康夫×今本博健
第七章 狭い日本は“ムダなダム”だらけ

内容(「BOOK」データベースより)
「ダムが必要」なんてウソだった!現在計画中のものはすべてムダ!治水の専門家がついに“激白”。
著者について
今本 博健(いまもと・ひろたけ)
1937年大阪市生まれ。水工技術研究所代表、京都大学名誉教授。1975年より京都大学教授、2001年に定年退官。京都大学防災研究所所長、淀川水系流域委員会委員長などを歴任。専門は実験水理学・河川工学・防災工学。
 オフィシャルページ「新たな川づくりへの挑戦」
   ↓
 http://imamoto.jimdo.com/

『週刊SPA!』ダム取材班
横田一(ジャーナリスト)、佐々木奎一(ジャーナリスト)、北村尚紀(『週刊SPA!』編集部)

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
今本 博健
1937年大阪市生まれ。水工技術研究所代表、京都大学名誉教授。1975年より京都大学教授、2001年に停年退官。京都大学防災研究所所長、淀川水系流域委員会委員長などを歴任。専門は実験水理学・河川工学・防災工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


投稿日時: 2010-08-28 (154 ヒット)

2010年8月28日

 昨日、前原国交大臣が記者会見で八ッ場ダムの検証について発言しました。国交省のホームページより該当箇所を転載します。

http://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_001066.html
大臣発言(平成23年度概算要求等)

 次に八ツ場ダムの検証についてでございます。
 八ツ場ダムの検証につきましては、1都5県知事から工程を明確にして結果を早期に出すことを明らかにするよう求められているところでございます。
 地元の方々の不安を早期に解消するためにも検証の結論を早期に得るべきとの考え方は、私どもも1都5県と全く同じでありますので、既に事務方に対して検証の体制を早期に立ち上げるよう指示しましたし、事務レベルを通じてまして1都5県との調整を鋭意進めているところでございますがが、改めて大臣として八ツ場ダムの検証のスケジュールについての考えを申し上げたいと思います。
 検証の開始時期については、有識者会議の「中間取りまとめ」が提出される時期の如何によらずできるかぎり早い時期にくスタートさせたいと考えております。
 1都5県等との調整がつけば、早ければ9月中にも地方公共団体との検討の場を立ち上げることができればと考えております。
また、検証の結論を得る目標時期については、検証を進める中で、1都5県と共通認識の持てる時期をできるだけ早くにお示しをできればと考えております。
 全国の他のダムと同様に、八ツ場ダムについても予断を持たずに検証することとしており、流域の方々にご理解をいただける結果をできるだけ早くお示しをしたいと考えております。


---転載終わり

 関連記事を転載します。

◆2010年8月28日 読売新聞群馬版
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20100827-OYT8T01167.htm
ー八ッ場検証を先行 国交相、来月にも6都県と協議ー

 前原国土交通相は27日の閣議後記者会見で、八ッ場ダム(長野原町)の検証日程について、「9月中にも検討の場を立ち上げることができればと思っている」と述べ、来月から、事業費を負担している群馬、東京など6都県と協議を開始する方針を明らかにした。

 全国32か所のダム事業について、建設継続か中止かを検証する基準はまだ作成段階で、本来は基準がまとまってから検証作業を始めることになっていた。

 前原国交相は「有識者会議の(検証基準の)中間取りまとめが提出される時期によらず、出来るだけ早い時期に(検証を)スタートさせたい」と説明。中止表明で最も混乱した八ッ場ダムを特別扱いする考えを示した。

 また、前原国交相は「八ッ場ダムは予断を持たずに検証し、流域の方にご理解をいただける結果を早く示したい」と述べる一方、「中止はもう決めている。方向性は変わっていない」と語り、この日も、矛盾とも受け取れる従来の主張を繰り返した。

 検証は、関東地方整備局主体で行われるが、国と6都県が同じテーブルにつく「検討の場」が設けられる。双方の交渉者として、知事など特別職や政務三役を置くのか、国と6都県は協議レベルの調整を進めている。

 一方、6都県の知事は先月末、検証日程が明確になるまで今年度分の負担金支払い留保を表明している。大沢知事は同日、前原国交相の発言について「評価したい」とのコメントを発表したが、「検証の結果を出す時期が明確でない」と指摘。当面は6都県として、負担金支払いの留保を続ける考えを示した。


◆2010年8月28日 毎日新聞群馬版より転載
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100828k0000m040069000c.html
ー八ッ場ダム:検証先行し9月にも 国交相方針ー

 ダム事業見直しに向け、秋に全国で始まる検証作業に絡み、前原誠司国土交通相は27日、八ッ場(やんば)ダム(群馬県)について「早ければ9月中にも(検証のための)検討の場をつくることができればと考えている」と述べ、他のダムより検証を先行させる方針を明らかにした。

 ダム事業見直しは、国交省の有識者会議が検証手順を盛り込んだ「中間とりまとめ(案)」を作成しており、近く正式に決定される。検証開始は手順決定後となるが、八ッ場ダムについては建設負担金を拠出する関係6都県が「検証結果を早期に出すことが明らかになるまで負担金の支払いを留保する」と国交省に通告している。

 このため前原国交相は「中間とりまとめ時期のいかんにかかわらず、できるだけ早い時期にスタートさせる」とした。既に事務方に6都県との調整を指示しているという。

 有識者会議の中間とりまとめ案では、直轄ダムである八ッ場ダムの検証作業は、事業主体の関東地方整備局が6都県などと「検討の場」を作り、ダムなし治水策を含む2~5の代替策を立案。コスト最重視で対処方針を決めて国交省に報告する手順で行われる。【石原聖】


◆2010年8月28日 上毛新聞トップ記事より一部転載
ー八ッ場ダムで国交相 来月に再検証着手ー

●大沢正明群馬県知事
「発言は評価したい。ただ、検証結果を出す時期は依然として明確でない」

●高山欣也長野原町長
「検討の場が地元や関係6都県の意向を反映するものになると期待する。検討結果は『中止撤回』だと信じている」

●樋田省三川原湯温泉観光協会長
「地元住民は時間がたつほど生活が苦しくなる」として早期の結論を求めた。


投稿日時: 2010-08-28 (137 ヒット)

2010年8月28日

 都庁の記者会見で石原都知事に質問したジャーナリストのまさのあつこさんが、都知事の発言について昨日発売の週刊金曜日に執筆しています。↓
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/antenna/antenna_kiji.php?no=1319
 金曜アンテナ 八ッ場ダムは必要!?  石原都知事が“逆ギレ”  水需要予測見直し拒絶

 この記事が伝えている8月20日のインタビュー内容が都議会のホームページに掲載されていますので、該当箇所を転載します。

石原知事定例記者会見録
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2010/100820.htm

【記者】八ツ場ダムに関連して1点お尋ねいたします。来週24日に予定されている(八ツ場ダム視察について)……。

【知事】これ、延ばしました。今の内閣がどうなるか分からないし。関係の知事さん3人も、都合があって出席できない。それから、担当の大臣は外国に行っていない。そんな時に、やがてやってくる、民主党の代表選挙で、誰が総裁になって、どんな内閣になるか分からない時に、何を決議しても、「豆腐にかすがい」みたいなことになってはつまらないので、政権というものの推移を見て、それが決まってから、この問題の担当大臣が前原さんになるのか、分かりませんし、それがはっきりしてからにしようということで、延ばしました。

【記者】ということは、民主党代表選が終わった後に、改めて新大臣と議論する場を持とうということ……。

【知事】そうです、はい。
 どうぞ。

【記者】前回、需要予測の見直し(公営企業委員会で水需要予測の見直しに関する請願が出されていること)について……。

【知事】私もさっき聞きましたが、詳しく分からないので、担当の局長に聞いてください。それで、1つ申し上げたいことは、あなた、どうも八ツ場の反対の方らしいけれど、それはそれで色々な意見があって結構ですが、ちなみに、渇水に対する安全度で、ほかの木曽川、淀川、筑後川、そういった水域、大都市あります。そういう所の、安全度の指数は、10年に1度の渇水というものを想定しているんですけれど、利根川、荒川の周辺の首都圏の渇水に対する安全度というのは5年に1度という想定で、非常に低いんです。こういうことを勘案してもらいたいのと、あなたが物を論ずるために、ちなみに申し上げておきますけれども、世界の大都市の中で、人口1人当たりのダムの貯水量というのは、サンフランシスコは527トン、1人当たりです。ソウルが392トン、ニューヨークが285トン、台北が118トン、ロンドンが35トン、かなり少ないんで、首都圏は、1人当たり30トンしかないんです。こういったものを考えても、近い過去に、渇水が百十何日と続いたこともありますし、そういった問題を想定して、あなたのご意見と、私違って、八ツ場に対しては、首都圏の将来のために絶対必要だと思っておりますから。これ、ご参考に物を考えてください。

【記者】八ツ場の件ではなくて、今日伺いたかったのは……。

【知事】ちなみに申し上げた。あなたも反対のようだから、こういうこと認識しておいてちょうだいよ。

【記者】それは、情報としては、既に知っています。

【知事】そうですか。みんな知っていた?

【記者】はい。日本が一番水を効率よく使っている国です。今日、伺いたかったのは、政治と行政の役割についてなのですけれども。

【知事】政治と行政って何。行政というのは政治じゃないのか。

【記者】行政というのは、執行機関であり。

【知事】ああ、政治はね。

【記者】実際に聞こうと思っていますのは、都民なりの1票によって選ばれた議員さん、あるいは政治家のスタンスについて、どのようにお考えかというのを聞きたいのですが、その例として、議会で採択されたということを1つの例に挙げたんですが。

 知事、御存じなかったということで、当局に聞けということだったので、当局に実際聞いてみましたところ、知事にやはり報告を上げていなかったのです。実際に、公営企業委員会のほうでは……。

【知事】何を上げてなかったの?

【記者】採択をされたということを、実際に特別には報告に行かなかったと。請願というのは採択すると、何十件もありますので、本会議のときに一気にその議決をすると。その時に、知事はいらっしゃったけれども、何件もあるので、実際に見ていない可能性もあると。重要なものについては、議会部局なり、財務部局なりというのが……。

【知事】いや、あなたの言うことわかってるよ。
 だけど、行政というのは行政の立場があるわけだ。政治と違って、選挙を一々意識して、右顧左眄(うこさべん)する必要はない、してはいけない行政案件もあるわけだ。水の問題もそれだと思います。ですから、私は、八ツ場については、私の姿勢を維持するつもりでおりますし。

【記者】八ツ場というのは1つの問題でしかなく、要するに伺いたいのは、議会の構成が、変わりました。そして、そこで採択をされる、その前の議会の構成であれば採択されなかったものが採択をされたと。それについて、行政が、議会で既に見直さないというスタンスで答弁をされていたと。その上で、知事にも報告を特別には上げていなかったと。議会の構成の状況が変わったにも関わらず、行政が裁量によって、政治的意思を持って執行機関が決断をしてしまうと。それは問題があるのではないかと。

【知事】そんなことないでしょう。選挙で選ばれた知事ですから。
 本当言うと、都議会の選挙と知事の選挙、一緒にやったら一番好ましいんだ。その結果、私は別に、どの政党にも属しておりませんけれども、どの政党が1位なのか、2位なのか分かりませんが、それも1つの争点になり得ると思いますけれども、いずれにしろ、ちょっと2年のギャップがあるわけだから、2つの選挙の間に。

 ただ、私は選ばれた者として、私の所信で、行政の最高責任者として、自分の信じたことをやるしかない。そのために、緻密なデータを集めて、科学的な冷静な判断をして事を決めます。

 請願は請願で結構でしょう。それは何万人も何百人も、たくさんの人がいるんだから、そういう意見があるでしょうけれども。八ツ場を進めるべきだという請願があるかもしれない、ないかもしれない。そういったものに、一々振り回されるわけにいかない、行政というのは。だから、首長というのは選ばれて出てくるわけで。

【記者】ただ、一方で、議会と首長というのは、チェック・アンド・バランスの関係があってしかるべきだと思います。

【知事】そうですよ。議会はチェック・アンド・バランスの機関ですよ。

【記者】その時にフィルターとなって、行政が裁量によって、委員会の中で既にスタンスを決めていたというのは、問題ではないかと思うのです。

 たとえ、そういったことが継続的に行われてきたとしても、少なくとも知事には、議会の構成が変わったということを勘案して、その重大性というものを勘案した上で知事に報告を上げるべきだったのではないかと思うのですが。

【知事】それは、請願を受けた理事者の判断の問題でしょうけども、羅列された何十項目の請願を一々、目通すわけにいきませんし。議会で、それがどういう形で問題になるか、これも、重要な案件によって、条例が変わってくることもあり得るでしょう。民主党も第一党になりましたが、あくまでも是々非々でいくと言っているから、それでいいんじゃないですか、是々非々でやったら。

【記者】請願についても、今後も、もう少し考えを、都民もですが、行政も政治家も考えていく必要があるのではないかなというふうに、ちょっと今回の件で思ったのですが。つまり、国会では、請願は審議さえしないんです。都議会ではしっかりと審議がされていたと。そのことは非常にいいなと思ったのですが、その請願の扱いというのは、やはり請願の署名を……。

【知事】断っておくけれど、請願は請願で1つの価値観にのっとったあるグループの意思表示でしょう。それを採択した政党が第一党であろうと、それを全てもって、私は、都民全体の意思とは思いません。決めるのは、議会であり、そこの討論であり、最後にそういったものを判断するのは、首長の責任じゃないでしょうか。そういうもんです、政治家というのは。

【記者】最後の1点……。

【知事】もういいよ。君のキャンペーン聞いてもしようがない。


投稿日時: 2010-08-20 (435 ヒット)

2010年8月20日 

 昨年の政権交代後、八ッ場ダムに関する報道が大量に流され、それまで知られていなかった”八ッ場ダム”という言葉が多くの人たちに知られるようになりました。ただ、報道の中には、58年におよぶダム問題の複雑さを必ずしも伝え切れていないものが少なくなく、関係者の間では報道のあり方について多くの批判があるのも事実です。
 さる7月18日に放映されたフジテレビの番組「八ッ場ダム三代 ~愛するふるさとよ 沈んでくれ!」は、番組制作にあたり「八ッ場あしたの会」への取材がありましたが、番組の放映内容は「八ッ場あしたの会」の活動内容をひどく誤解させるものでした。
 私たちは、この番組の報道姿勢が二つの点でバランス(公平性)を欠き、一面的であったと受け止めています。

①  あしたの会の趣旨であり、他の団体と比して最大の特徴でもある「生活再建支援」への取組みにはまったく触れなかった。
② 現地住民の心情は、下流市民団体は相手にしないという類型的なものではないことは現地取材からも、また他の新聞やテレビの報道からも容易に察せられるのに、敢えて対立的な構図のみ存在するかのように描いた。

 そこで、7月22日に書面で申し入れを行い、フジテレビと話し合いの場を3回持ちました。

 フジテレビ側は堤康一情報政策局次長・プロデューサー、宗像孝プロデューサー、高橋龍平ディレクターでした。八ッ場あしたの会からは、事務局長の渡辺洋子、運営委員の嶋津暉之、深澤洋子が出席し、あしたの会の活動内容を誤って伝える番組が恣意的に制作されたことを強く抗議しました。

 この話し合いのあと、以下の回答が送られてきました。内容は、謝罪はしないが、あしたの会の活動趣旨は理解しているというもので、例えば以下のように書いています。

「このドキュメンタリーは水没予定地の住民が主人公であり、彼らの生きざまを伝えることに番組の主眼を置いているため、貴会についての説明は、一定の範囲にとどまりましたが、貴会の主張や活動に誤解を生じさせる意図など全くない。」

 全体に「悪意では無かった」「貴会のことはちゃんと理解している」などと、取材の時点での姿勢の弁明に終始し、肝心の報道時点での視聴者に対するバランスを重視すべきだったことについては、時間の制約のせいにするだけで、ほとんど触れようとしていない点は、誠意に欠けるといわざるを得ません。

 社会的に議論となる事象についての報道では、社会に広範な影響を及ぼすマスメディアは物理的制約の中でもバランスを最大限重視しなければならないはずです。特に②は、誰もが望まない無為な対立を煽ることになりかねない点で、報道の姿勢が疑われるものです。
 今後、BPO(放送人権委員会)に申立てをすべきかどうかについてよく検討したいと思います。


↓フジテレビからの回答

~~~~~~~~~~

八ッ場あしたの会様 

 2010年7月18日(日)に放送いたしました「ザ・ノンフィクション八ッ場ダム三代~愛するふるさとよ沈んでくれ!~」につきまして、貴会から申し入れの書面をいただきましたので、以下当方の見解を申し述べさせていただきます。 

 弊社情報制作局制作のドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」では、国が利根川上流に計画した八ッ場ダム建設をめぐって、半世紀もの聞、その時々の政治の判断や行政の動きに翻弄され続けてきた地元住民の苦難の歴史を、2年半にわたって取材してまいりました。
 当初は、ダム反対の旗印に結集していた住民の方々も、長い闘いの中で、次第に疲弊し、身も心も擦り切れ、やがてダム建設容認という苦渋の決断をします。この間、やむなくふるさとを離れる住民も相次ぎ、かつてあった地域社会はその姿を大きく変えました。そうした過酷な運命を受け入れた地元住民に対し、政権交代によって今度はダム建設中止という新たな政治判断が下されます。今住む場所は、人口の減少などによって、かつてのふるさとの面影を失いつつあり、新しく移り住む予定の代替地も、工事の遅れで、先行きが見えない状況です。
 「ザ・ノンフィクション八ッ場ダム三代~愛するふるさとよ沈んでくれ!~」は、川原湯温泉で旅館業を営むご主人らの日常生活を追うことで、水没予定地に暮らす人々の視点から、八ッ場ダムを考え、この問題の在りかを探ることを主眼として制作、放送したものです。

 このたび貴会より、番組で取り上げました、2008年5月の地元住民と貴会との親睦会につきまして、放送内容が貴会の活動に誤解を与えるものであったとのご指摘をいただきました。
 上記の通り、番組の企画、取材、放送の趣旨は、あくまで水没予定地住民の置かれた状況や心情を伝えることであり、貴会の活動内容に誤解を生じさせる意図など微塵もないことは、改めて申すまでもありません。
番組では、この親睦会で、代表世話人の一人である加藤登紀子さんが地元の方々と対話した内容の一部を放送しましたが、貴会からの申し入れの書面にも記されていますように、加藤登紀子さんの発言は、地元住民の方々の生活再建を心配して発せられた言葉であったものと拝察いたします。しかし、この時の地元の方々の反応から伝わってきたのは、長い年月をかけて下した苦渋の決断に対して、仮にそれが自分たちの行く末を案じた意見であっても、受け入れられないこともあるという現状でした。
 したがって、この場面は、そのようなギリギリの状況におかれた地元の方々の苦しい心情が伝わる映像情報として、番組制作に必要不可欠と判断し放送したものです。
 また、このドキュメンタリーは水没予定地の住民が主人公であり、彼らの生きざまを伝えることに番組の主眼を置いているため、貴会についての説明は、一定の範囲にとどまりましたが、貴会の主張や活動に誤解を生じさせる意図など全くないことは前述の通りであります。

 他方、私どもは、貴会が、「八ッ場ダム事業の見直しと水没予定地の人々の生活再建」を目指した市民団体であり、長年にわたって、地元住民の方々の苦境を理解しようとしながら、活動を続けてこられたことは十分認識しています。
 加えて、貴会は八ッ場ダムについて、科学的に複数の観点から検証を行っており、この計画に関わる問題点を現実に沿って指摘された上で、公共事業中止を視野に入れた法整備に、いまだに手がつけられていないわが国の現状の中で、「ダム計画中止後の生活再建支援法案」にも取り組まれていると聞いております。貴会のこれらの活動についても、私どもとしては十分に理解しています。

 先に行われた参議院選挙で民主党が惨敗し、今後の政治状況はさらに不透明さを増しています。そうした中で、八ッ場ダム問題がこの先、どのように推移していくのかは多くの国民のさらなる注目を集めるものと考えています。
 弊社情報制作局では、今後もこの問題に関心を持ち続け、「ザ・ノンフィクション」をはじめとするドキュメンタリー番組や情報番組において、引き続き八ッ場ダムの行く末をさまざまな視点から取材、放送していく考えです。

 以上の点について、ご理解いただきたく、お願い申し上げる次第です。


2010年8月17日                   

㈱フジテレピジョン
情報制作局情報制作センター                   
プロデューサー  宗像孝                     
ディレクター   高橋龍平


投稿日時: 2010-08-20 (235 ヒット)

2010年8月20日
 さる8月6日、石原慎太郎東京都知事が定例記者会見において、ジャーナリストの質問に答えて八ッ場ダムについての意見を述べました。

 この時の記者会見の記録が東京都のホームページに公表されています。↓
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2010/100806.htm

 石原知事に質問したジャーナリストのまさのあつこさんのブログでは、上記の会見録の中から、八ッ場ダム関連の該当箇所が抜粋され、わかりやすくまとめられています。
 ↓
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-b15c.html

 石原都知事の発言を読むと、「僕、知らない、その話。」と率直に語っていることが嘘でないのがよくわかります。水没予定地や流域の人々の生活に大きな影響を及ぼす八ッ場ダムの問題について、知らないことが多い知事が判断を下す河川行政の危うさが伝わってきます。
 
 より多くの方に読んでいただきたいブログです。
 


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