2013年1月18日

 考古学界では、江戸時代の遺跡研究は比較的新しい分野です。明治時代以降に作り上げられた先入観を払拭し、「江戸」が現代に問いかけているものを改めて受け止めるために、文献だけでは明らかにされてこなかった様々な事実を現代によみがえらせる江戸時代の遺跡は重要な役割を果たしています。
 八ッ場ダム予定地に広がる東宮(ひがしみや)遺跡をはじめとする天明浅間焼けによる被災遺跡は、1783年8月5日(新暦)の被災当時の瞬間の山間部の庶民の生活をタイムカプセルのように閉じ込めたものとして、きわめて貴重な文化遺産です。水没予定地の遺跡からは、養蚕、酒造り、麻の栽培などの生産活動や、日常の食生活、集落の構成に至るまで、当時の人々の様子が手に取るようにわかる遺物が大量に発掘されました。
 さる1月12日の当会のシンポジウムにおいて、近代の遺跡を専門とする堀内秀樹東大准教授がお話された記録がユーチューブにアップされました。ご活用ください。
 ↓
 https://www.youtube.com/watch?v=VBMXwFUJXas