現状レポート

水道用水と工業用水の動向(東京都、利根川流域、全国)

(更新日:2016年10月9日)

 各地で進められているダム事業の多くは、「都市用水の供給」を主目的としています。半世紀以上前に計画された八ッ場ダムも、首都圏の水需要の増大を前提としています。しかし、この間、水需要は右肩下がりへと大きく変化しました。

 東京都への情報公開請求および水道統計、工業統計表の最新資料によって、全国、利根川流域6都県、東京都の水道の一日最大給水量、一人一日最大給水量の動向および全国、利根川流域6都県の工業用水の動向をグラフ化しました。全国、利根川流域は2014年度まで、東京都水道は2016年度(9月中旬迄)までのデータが入っています。

★東京都の水道の一日最大給水量、一人一日最大給水量の動向

★利根川流域6都県の水道用水の動向

★利根川流域6都県の工業用水の動向

★全国の水道用水の動向

★全国の工業用水の動向

 いずれのグラフも右肩下がりとなっており、水あまりの傾向が年を追うごとに顕著になっていることがよくわかります。
 ちなみに全国の水道の一日最大給水量は1994年度から2014年度までの20年間に1日当たり約1100万㎥も減っています。一人一日最大給水量を400リットル/日と仮定すると、20年間で約2700万人分の水道給水量が減ったことになります。

 一人一日最大給水量の急速な減少には主に三つの要因があります。一つは節水型機器の普及等による節水の進行、一つは漏水防止対策によって有収率が上昇してきたことです。今一つは一年を通しての生活様式の平準化で、使用水量が突出して大きくなる度合いが小さくなってきたことです。
 工業用水の使用量は、水を大量に使用する用水型工場の減少と、水使用合理化(節水)の進行によって1970年代から減少の一途をたどってきました。