八ッ場ダム事業概要
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吾妻川は浅間山、草津白根の山麓の水を集め、関東平野の入り口で利根川に流れ込む一級河川です。八ッ場ダムは、その吾妻川の中流の吾妻渓谷に、半世紀以上前に国によって計画されました。地元での激しいダム反対闘争を経て、ここ10年ほど、道路、鉄道などの周辺工事が進んでいますが、本体工事はまだ始まっていません。関東地方に水を供給する八ッ場ダム―これはまさに首都圏の水問題なのです。
2004年9月、八ッ場ダムの基本計画が変更され、事業費は全国一の4600億円に増額されました。また、2008年9月、八ッ場ダムの工期を2015年度に延長するとの計画変更が告示されました。わが国でも脱ダムの動きが大きな潮流となりつつある今、今後のダム行政の行方を左右する象徴的なダムが八ッ場ダムです。
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八ッ場ダム予定地周辺地図
ダムを造るためには、最初に水没予定地域にある家屋や交通網を移転させなければなりません。これを付帯事業といい、ダム予算の多くがこのために費やされます。付帯事業が終わってから、川の流れをコンクリートの壁で遮る本体工事が開始されます。
これまで建設されてきたダムの多くは、山奥の水源地にありますが、八ッ場ダムの予定地は、人口の多い吾妻川中流部に位置し、全国有数の観光地である草津・万座方面と首都圏とをつなぐ国道、JRなどが走っています。長い歳月と事業費をかけてきたにもかかわらず、いまだに付帯事業が延々と続いているのは、このためです。
| 建設予定地 |
群馬県吾妻郡長野原町。 関東の耶馬溪と称される名勝、吾妻渓谷の上流部 |
| 目的 |
1.治水(洪水調節のため)
2.利水(首都圏の生活・工業用水のため)

八ッ場ダムの水は、埼玉県、東京都、千葉県、群馬県、茨城県、栃木県の一都五県に水道用水、工業用水として供給される予定である。 |
| 規模 |
総貯水量1億750万m3 高さ(堤高)116メートル、幅(堤頂高)285メートルの重力式コンクリートダム。 |
| 水没予定地域 |
世帯数340戸。面積316ha。 吾妻渓谷両岸の川原湯温泉、川原畑地区も全て水没予定。 横壁、林、長野原の三地区も一部水没。 吾妻渓谷の上流部、JR吾妻線川原湯温泉駅、国道145号線、国指定天然記念物・川原湯岩脈、その他、貴重な山野草など。 |