八ッ場ダム事業の問題点

ダム計画の迷走

(更新日:2011年8月1日)

死の川だった吾妻川

八ッ場ダム事業によって切り捨てられる地下水の水質、水あまりの状況については、
»「首都圏の水あまり」をご覧下さい。
八ッ場ダムができると、どのようなダム湖になるのかは、
»「八ッ場ダムはどのようなダム湖になるのか?」をご覧ください。

ダム予定地は中流域

監修:嶋津暉之

ダムは上流に造られるもの、と考えがちですが、八ッ場ダムの予定地は利根川支流、吾妻川の中流部に位置します。

17_01

(地図作成:渡辺 誠)
上流には、高原リゾート、北軽井沢や、温泉、スキー場として賑わう草津、万座などの観光地が点在し、合計一日平均2万人の観光客を受け入れています。嬬恋村は首都圏の高原野菜の産地として有名で、浅間高原では牧畜も盛んです。

これら上流から流入する生活排水、農薬、化学肥料、畜産排水などに含まれる栄養塩類(窒素とリン)は、人口数十万人規模の都市の排出量に匹敵するとされています。

栄養塩類の濃度がかなり高いところにダムを造り、流水をたまり水に変えると、藻類の異常増殖が進行し、水質はひどく悪化します。

浅間高原(北軽井沢)
浅間高原(北軽井沢)

人口(人)(2004年1月)
人口
長野原町 6,622
嬬 恋 村 10,571
草 津 町 7,663
六 合 村 1,922
26,778

観光客数(人)(2002年度)
観光客入込数
長野原町 1,218,900
嬬恋村 2,671,600
草津町 3,014,800
六合村 207,000
7,112,300
一日平均で約2万人

牛の飼養頭数
乳用牛 肉用牛 乳用牛+肉用牛
長野原町 3,213 455 3,668
嬬恋村 716 1,076 1,792
草津町 - - -
六合村 X X X
3,929 1,531 5,460

(参考)生活排水と家畜の汚濁負荷原単位
項 目
水 量 - 45~135 13.5
BOD 44 640 200
COD 22 530 130
SS 40 3,000 770
全窒素 12 378 40
全リン 1.4 56 25
(単位:水量はリットル/頭・日、
その他はg/人・日またはg/頭・日)