下の表は、地元がダムを受け入れる前、1979年当時の各集落の状況を群馬県が調査した結果です。
ダム予定地を抱える長野原町には、古い集落の並ぶ吾妻川沿いの地域と、浅間山麓の高原地帯とがあります。わが国では全国の地方で人口が減少していますが、観光業、酪農業が盛んな長野原町の高原地帯では、人口は減少していません。
水没予定地では2001年、国と地元が補償基準に調印すると、住民と国との個別補償交渉が始まり、水没予定地から住民が流出し始めました。とりわけ、全水没予定地区では減少傾向が著しく、川原湯地区、川原畑地区では2013年現在、人口、世帯数ともに1979年当時の四分の一にまで減少しています。