八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

吾妻川の過去

八ッ場ダム事業の問題点

ダム計画の迷走

(更新日:2011年8月1日)

死の川だった吾妻川

吾妻川の過去

草津温泉 湯畑

草津温泉 湯畑

温泉および鉱山の位置図

温泉および鉱山の位置図

八ッ場ダムが予定されている吾妻川の水質に大きな影響を及ぼしているのが、ダム予定地上流にある草津白根山です。天下の名湯、草津温泉をかかえる白根山は、火口湖、湯釜がpH1以下と、わが国屈指の酸性度を示します。硫黄の臭いたちこめる山麓から、強酸性の川が幾筋も吾妻川に流れ込みます。

昭和初期、硫黄鉱山が大規模に開発されたことにより、鉱山から流れ出す廃液が吾妻川の酸性度をさらに増す原因となりました。吾妻川流域の人々は、農業用水、飲み水には山の沢水を利用しました。

第二次大戦末期、草津町に隣接する六合(くに)村で群馬鉄山が開発され、1952年から精錬が始められると、吾妻川の水は赤茶けた色に変色し、見た目にも特異な”死の川”となりました。

吾妻川(2005年5月)

吾妻川(2005年5月)