2月28日、東京・池袋で「やんばカフェ」第一弾を開きました。
メインゲストの村上彰一さんは、八ッ場ダム水没予定地の川原湯温泉街で幼少期を過ごされた方です。現在は東京都水道局に勤務。全国の水道局の職員らが組織する全水道労働組合書記次長としてご活躍です。
第一部では、1970~80年代の川原湯温泉街について、子供の目からみてどんな様子だったのか、昔の写真をパワーポイントで紹介しながらのお話。第二部では、東京都の水道行政の状況をデータを示しながら解説していただきました。
1960年代から本格化した八ッ場ダム計画の最大の目的は、東京を中心とする首都圏への都市用水の供給でした。しかし、この間、東京都は多くの水源開発に負担金を支払い、十分な水源を確保するに至っています。一方、人口増加が続く東京都でも、工業用水の減少、節水機器の普及、漏水防止対策などにより、だいぶ前から水需要は減少の一途を辿っています。
東京水道労働組合では、八ッ場ダム反対を活動方針の一つとしてきましたが、水行政の現場の声は都民には殆ど届いていないのが実状です。今回の”やんばカフェ”では、村上さんの他にも東京水道労働組合の方々にご協力いただき、参加者の皆さんからの活発な質問に丁寧に答えていただきました。
後ほど、村上さんのお話についての詳しい報告をホームページに掲載の予定です。
朝日新聞群馬版に関連記事が掲載されました。「近年で最悪だった1994年の渇水時でも水は確保されていて、今後、水源を開発する必要は全くない」という村上さんの言葉が紹介されています。