国土交通省八ッ場ダム工事事務所は昨日、マスコミ向けの現地見学会を開催し、一般向けの現地見学会を拡充することを発表しました。
同事務所の公式サイトに詳しい情報が掲載されています。
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/kengaku/kengaku.htm
現地見学会 いずれのコースも募集人員は最大20名(先着順) 申し込みは一名からOK 参加費無料 参加希望開催日の1ヶ月前から1週間前までに「申込先」へ電話で申し込み
○よくばりコース 公共交通機関で現地に来る方向け 所要時間:約1時間半
JR長野原・草津口駅発⇒ インフラ紹介⇒ 不動大橋⇒ ダム本体工事現場⇒ インフラ紹介⇒ JR長野原・草津口駅着
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/kengaku/yokubari.htm
・日程 http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/kengaku/pdf/cal1.pdf
・申し込み先:長野原観光協会(協会会員:浅間酒蔵観光センター) TEL:0279-82-2045 電話受付時間:9:00~16:00
○本体みっちりコース 車で道の駅「八ッ場ふるさと館」に来られる方向け 所要時間:約1時間半
道の駅「八ッ場ふるさと館」⇒ 不動大橋⇒ 左岸天端施工設備建設現場⇒ ダム本体工事現場⇒ 道の駅「八ッ場ふるさと館」
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/kengaku/hontai.htm
・日程 http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/kengaku/pdf/cal2.pdf
・申し込み先:道の駅八ッ場ふるさと館(情報コーナー「やんば館」) TEL:0279-82-0279 電話受付時間:9:00~16:00
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写真=国の名勝・吾妻渓谷の八ッ場ダム本体工事現場。下流に聳える小蓬莱から撮影。(7月12日)
昨日のマスコミ向け見学会では、本体工事現場近くにある川原湯地区と川原畑地区の代替地に資料館と展望台を8月中に開設することも発表されたとのことです。今朝の紙面より、関連記事を転載します。
◆2015年7月31日 毎日新聞群馬版
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20150731ddlk10010041000c.html
ー八ッ場ダム:本体工事 土台築造へ掘削進む 採石・砕石場も造成中 砕石運搬用トンネル完成 /群馬ー
八ッ場ダム(長野原町)の本体工事現場が30日、報道陣に公開された。1952年の計画発表から63年。吾妻川の両岸で斜面が大きく削り込まれ、紆余(うよ)曲折を経たダムは土台が築造されつつある。【高橋努】
国道145号沿い、2013年にオープンした道の駅「八ッ場ふるさと館」の近くにダム建設現場はある。ダムの左岸にあたる場所で、クレーンやショベルカーなどの重機が大きな音を立てて山肌を削っていた。対岸でも同じ作業が進められ、いずれ川底からの高さ110メートル、長さ291メートルの巨大なコンクリートの壁が築かれる。
1月に始まった本体工事では、ダムを硬い地盤の上に造るため、ダイナマイトの発破を掛けて大きな岩を破砕。東京ドームの半杯分、約60万立方メートルの土石を掘削する予定で、着工以来半年で既に3割近い18万立方メートルを削り込んだという。
掘削は16年度中に終え、その後、ダムの堤体建設が始まる。基礎に用いる石はダムの南に位置する金華山(東吾妻町)に設営した採石場から切り出す計画だ。切り出した石を砕いて大きさをそろえる砕石場(骨材プラントヤード)も同時に造成が進められており、併せて公開された。
砕石場は金華山の中腹にあり、面積は東京ドームとほぼ同じ4ヘクタール。ここに採り出した石を集めて機械に掛け、用途に合わせた大きさにそろえる。
採石場の標高は750メートル。ここから約10キロ離れた標高586メートルのダム建設現場までベルトコンベヤーを敷設。24時間体制で砕石を運び込むという。途中3キロは山腹をくり抜いたトンネルで、既に完成していた。
八ッ場ダム建設地は6月27日、用地の強制収用に向けた国土交通省の公聴会を終えた。今後、国の第三者機関である社会資本整備審議会の意見聴取、県収用委員会の審理を経て、未買収地の強制収用に踏み切る手続きが進められる見通しとなっている。
◆2015年7月31日 上毛新聞 社会面
ーダム工事 より間近で 八ッ場建設地 11日から見学会拡充ー
国土交通省八ッ場ダム工事事務所は30日、長野原町のダム本体建設地周辺で、報道機関向け見学会を開いた。8月11日から一般向け見学会を拡充し、従来より間近で工事現場を見学できる内容に変更することを発表。工事の進捗状況については「予定通りに進んでいる」と強調した。
同事務所によると、これまでの見学会は工事現場周辺からの案内のみだったが、安全性が確保されたことなどから、現場近くで工事を見てもらうよう変更する。ダム建設への理解を深めてもらうとともに観光振興や地域活性化につなげるのが狙いという。
見学ルートは、道の駅「八ッ場ふるさと館」とJR長野原草津口駅前を発着点とする2コースを設定。ともに工事現場やダム計画に伴って完成した八ッ場大橋や不動大橋をバスで巡回する。同駅前から始まるコースでは、吾妻川右岸の旧国道145号付近で掘削した土砂の運搬方法などを解説する。
左岸の工事現場近くに展望台、八ッ場大橋の川原湯地区側に資料館をそれぞれ建設することも発表。資料館にはダム建設にまつわる写真やイラスト、模型を展示し、これまでの工事の歩みを紹介するという。ともに8月中に完成する予定。
見学会の定員は1~20人で、11日から毎日、どちらかのコースを実施する(日曜日、祝日を除く)。31日から申し込みを受け付ける。詳細は同事務所のホームページで周知する。
◆2015年7月31日 読売新聞群馬版
http://www.yomiuri.co.jp/local/gunma/news/20150730-OYTNT50421.html
ー八ッ場 資料館開設へー
国土交通省八ッ場ダム工事事務所は、八ッ場ダム(長野原町)に関する資料館を同町川原湯に8月中旬をめどに開設する。8月11日からは、一般向けの見学会も拡充し、広報活動に力を入れる。
資料館は、川原畑と川原湯両地区を結ぶ八ッ場大橋のたもとに建設する。プレハブ造りの1階建てで、広さは約60平方メートル。八ッ場ダム本体の模型やパネルを展示してダムの役割を解説するほか、観光客らの休憩場所としても活用する。
また、週2日の一般向けの無料見学会を、8月11日からほぼ毎日実施する。これまでは橋の上などからダム本体工事を眺めながら説明を受けるだけだったが、新しい見学会では、一部の工事現場に入って見ることができる。
実施日や発着地が異なる2コースがあり、どちらも所要時間は約1時間半、各回先着20人。コースにより、長野原観光協会(0279・82・2045)か、「道の駅八ッ場ふるさと館」(0279・82・0279)に1週間前までに電話で申し込む。
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同事務所は30日、報道機関向けの見学会を行い、ダム本体工事の進捗(しんちょく)状況を説明した。現在、コンクリート打設に適した岩盤を露出させる本体掘削が行われており、約30%が終了しているという。コンクリート打設は来年6月に行われる予定で、野口明義事業対策官は「工事は順調に進んでいる」と話した。
◆2015年7月31日 朝日新聞群馬版
http://www.asahi.com/area/gunma/articles/MTW20150731100580001.html
ー八ツ場ダム掘削進む 本体工事現場を公開ー
国土交通省八ツ場ダム工事事務所(長野原町)は30日、今年1月から始まったダム本体の工事現場を報道陣向けに公開し、進み具合などを説明した。
工事は、ダム本体のコンクリートを打ち込みやすくするため、ショベルカーなどで岩盤表面の柔らかい土砂を削る「掘削」作業。最終的に60万立方メートルを削る予定で、現在18万立方メートルまで終えたという。
コンクリートを打ち込む「打設」工事は来年6月から始める予定だ。その後、水門設備を造り、試験的に水をためる計画という。
同事務所では、8月11日から一般向けの現場見学会を開く。マイクロバスで移動し、八ツ場ダム工事事務所の職員の解説を聞きながら、約1時間半ほどかけて工事現場をめぐる。参加希望日の1週間前までに電話で申し込む。問い合わせは同事務所(0279・82・2311)へ。
◆2015年7月31日 産経新聞群馬版
http://www.sankei.com/region/news/150731/rgn1507310035-n1.html
ーダムへの理解深めて 八ツ場工事現場を報道陣に公開ー
国土交通省八ツ場ダム工事事務所は30日、現在進めている八ツ場ダム(長野原町)の本体工事現場を報道陣に公開した。8月11日からは一般向けの現場説明会も開始する予定で、今しか見られない工事現場を観光資源と捉え地域の活性化につなげると同時に、ダムに対する理解を深めてもらうことが狙いだ。(大橋拓史)
8月11日から始める現場説明会は「よくばりコース」と「本体みっちりコース」の2コースを用意。
よくばりコースは、JR長野原草津口駅の真横に8月2日、オープン予定の「長野原・草津・六合ステーション」を発着地点に、ダム湖に架かる橋としては最長の「不動大橋」(長さ590メートル、高さ約80メートル)を経由し、本体工事現場に至る。
みっちりコースは平成25年4月にオープンした「道の駅 八ツ場ふるさと館」を発着地点に、川原湯地区などの代替地を通り、本体工事現場に至る。
所要時間はいずれも1時間半程度で、参加費は無料だ。
30日に公開された本体工事現場は、ダムのコンクリートを打つ前段階の「本体掘削作業」中で、ダムに耐えられる固い岩盤にたどり着くまで、重機で斜面を掘り起こしている。
ダム本体の高さは川底から116メートル、標高にすると586メートルの地点になり、ダムの横幅は約290メートルに及ぶ。
また、この日は特別にダムの南側に位置する「骨材プラントヤード」も公開した。ヤードでは近くの原石山から採取した石を破砕しふるいにかけることで大きさ別に分ける。これらの石はベルトコンベヤーで本体工事現場まで運ばれ、生コンの材料になる。
申し込みは1人から可能で、参加希望日の1週間前までに予約が必要。よくばりコースの問い合わせは長野原観光協会(電)0279・82・2045、みっちりコースはふるさと館(電)0279・82・0279。
◆2015年8月1日 NHK首都圏
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20150801/3756411.html
ー八ッ場ダムの現場見学会開催へー
群馬県長野原町で建設が進む八ッ場ダムについて、現地の工事事務所では、ダムへの理解を深めてもらおうと、8月11日から一般向けの現地見学会を開くことになりました。
群馬県長野原町の八ッ場ダムは、利根川の治水事業の一環として昭和27年に計画が始まり、6年前の政権交代にともない、一時、建設が中断されたものの、ことし1月から本格的な工事が始まりました。
国土交通省の八ッ場ダム工事事務所によりますと、現在、現場では、ダムの側面の岩盤を掘削する工事が行われていて、来年6月から側面にコンクリートを打ちつける工事が始まるということです。
八ッ場ダムは、平成31年度末までに完成する見込みですが、ことし3月末の時点で残る7%の土地が取得できておらず、国土交通省はことし4月、法律に基づいて強制的な土地の収用も可能となる「事業認定」を国土交通大臣に申請しています。
八ッ場ダム工事事務所では、ダムへの理解を深めてもらおうと、11日から一般向けの現地見学会を開くことにしていて、野口明義事業対策官は、「工事は順調に進んでいるので、多くの方に見学会に来てもらいたい」と話しています。
—転載終わり—
写真=吾妻渓谷左岸の本体工事作業ヤード(2015年8月1日撮影)