八ッ場ダムの事業費再増額について、埼玉県の上田知事が県議会で「やむを得ず同意するものと苦渋の決断に至った」と答弁したと報道されています。
「やむを得ず同意」という言葉は、今回の事業費再増額に当たり、負担金の増額を求められたどの自治体でも聞かれる言葉です。
「苦渋の決断」はダム予定地でよく聞かれた言葉です。
八ッ場ダム事業は事業に関係する自治体にに苦渋の決断とあきらめを強いるもののようです。
◆2016年10月1日 毎日新聞埼玉版
http://mainichi.jp/articles/20161001/ddl/k11/010/226000c
ー八ッ場ダム 事業費増額案「やむを得ず同意」 知事答弁 /埼玉ー
国が群馬県長野原町で建設を進める八ッ場ダムの事業費を約720億増額する計画変更案を示し、埼玉など周辺の1都5県に一部負担を求めていることを巡り、上田清司知事は30日の県議会一般質問で「やむを得ず同意するものと苦渋の決断に至った」と答弁した。松坂喜浩県議(無所属改革の会)の質問に答えた。
八ッ場ダムは治水や利水を目的とした多目的ダム。計画変更には関係自治体の了承が必要で、県も今議会に増額に同意する議案を提出。計画変更は5度目となり、今回実現すれば、事業費は当初の約2・5倍の約5320億円に膨れあがる。
上田知事は「今回唐突に(国から)事業費を増額したい旨の話があったが、これまでの経緯を踏まえると簡単に納得できない」と述べた。ただ、関係都県による合同調査や有識者への意見聴取を経たとし、消費増税や公共工事単価の上昇による増額は「やむを得ない」と判断したという。上田知事は「大変残念だが、ご理解をいただきたい」と議案への賛同を求めた。【奥山はるな】