長崎県が進めようとしている石木ダム事業をご存知ですか?
ダム計画は、住民の立ち退きを前提に進められます。
多くのダム予定地では、最初はダムに反対しても、地域社会が分断され、真綿で首を絞めるような行政圧迫、周辺の圧力が長年続くと、住民は耐えかねて故郷を立ち去る場合が殆どです。八ッ場ダム事業でも、全水没予定地の川原湯地区と川原畑地区のすべての住民が今年3月、立ち退きを余儀なくされました。
ところが、半世紀前に計画された長崎県の石木ダムの予定地では、地元住民13世帯が団結して反対運動を続けるという、奇跡のようなことが起こっています。
このたび、開催される写真展は、この石木ダム予定地の人々の姿をカメラマンの村山嘉昭さんが撮影したものです。故郷に住み続けたいという、当たり前の願いを踏みにじろうとするダム事業の只中にありながら、ダム予定地の”こうばる”の人々の表情は、生き生きとして、チャーミングです。
写真をご覧になったら、きっと”こうばる”の人たちのファンになるに違いありません。
写真展『石木川のほとりにて〜13家族の物語』
会場: JR新宿駅東口から徒歩20秒の「カフェ&ビアバー・BERG」(ルミネエストB1)
http://berg.jp/
朝7時から夜の11時まで営業し、ほぼ年中無休
展示写真枚数は43カットで、写真展と同名の書籍(『石木川のほとりにて〜13家族の物語』 )に収録した作品が中心になります。
写真展期間中は、石木川のほとりで暮らすイラストレーター・石丸ほずみさんが描いたポストカードや缶バッチなども店内で販売いたします。グッツの売上げは石木ダムに反対する地元の方々の活動に使われます。
村山さんによれば、「BERG」での個展は、2002年に開催した写真展『川ガキ』以来、2度目とのことです。
「美味しいコーヒーやビール、素晴らしいメニューの数々を楽しみながら、石木川のほとりに思いを寄せていただけると幸いです。」(村上さん)
画像はパタゴニアのサイトより