八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

次回の利根川有識者会議は3月18日ー東京・市ヶ谷

2013年3月13日

 国交省関東地方整備局が利根川・江戸川有識者会議の次回日程を記者発表しました。
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000075999.pdf

 関東地方整備局と整備局の方針に賛成する学者らは、利根川の河川整備計画に八ッ場ダム計画を位置づけ、八ッ場ダムの本体工事に着手する方針です。これに対して大熊孝委員(新潟大学名誉教授・当会代表世話人)らは、整備局が提示した河川整備計画の原案や八ッ場ダムの建設には大きな問題があることをこれまでの会議で指摘してきました。

 しかし、今回の記者発表にも書かれているように、関東地方整備局は有識者会議は行政が有識者の意見を聞く場であり、何らかの決定を行う場ではないと主張しています。
 確かに八ッ場ダムの本体工事や利根川の河川整備計画の策定は行政が行うものですが、それらの行政判断を有識者や流域住民の意見を無視して行うことは、行政の暴走です。有識者会議では、大熊委員らが八ッ場ダムや利根川の河川整備計画原案が抱える様々な疑問を提起していますが、行政や推進側の学者からは疑問に対する説得力のある回答や説明が一切ありません。
 八ッ場ダムや利根川をめぐって今、何が起きているのか、有識者会議を傍聴するとよくわかります。
 記者発表資料の該当部分を以下に転載します。

1. 利根川・江戸川有識者会議の概要
 本会議は、河川管理者である関東地方整備局長が、「利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(案)」を作成するにあたり、河川法第16条の2第3項の趣旨に基づき学識経験を有する者等の意見を聴く場として設置するものです。(審議等により何らかの決定を行うものではありません。)

2. 開催日時
 平成25年3月18日(月) 15時00分から

3. 開催場所
 TKP市ヶ谷カンファレンスセンター 6階ホール6C
 http://tkpichigaya.net/access.shtml

 最寄り駅
 JR中央・総武線「市ヶ谷駅」から徒歩約3分
 東京メトロ南北線・有楽町線「市ヶ谷駅」7番出口より徒歩約1分、4番出口より徒歩約5分
 都営地下鉄新宿線「市ヶ谷駅」4番出口より徒歩約5分

4. 議事(予定)
・利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(原案)について