2005年2月25日(土) しんぶん赤旗より
「八ッ場ダム 大型台風に効果なしー塩川議員に国交省局長」
日本共産党の塩川鉄也議員は25日の衆院予算委分科会で、国土交通省が建設中の八ッ場ダムについて、同省の計算でも大型台風による洪水の治水効果がないことを示し、同ダム建設の中止を求めました。
塩川氏は、八ッ場ダム建設の根拠となっている治水効果について、利根川流域に大きな被害をもたらしたカスリーン台風(1947年)級の豪雨には、同省の計算でも、ダムの治水効果は全くないのではないかと質問。清治真人河川局長は「カスリーン台風のときのような雨の降り方には、ダムの効果は期待できない」と認めました。
塩川氏は、「ダムにこだわることで、河川改修を遅らせている」とし、再検討を求めました。
北側一雄国土交通相は「すべてをダムでやろうとしているわけではない。さまざまな方法があり、一番いい方法を協議で決めなければならない」と答弁しました。
塩川氏は、八ッ場ダム建設の事業費総額4600億円の半分近くを関係都県(神奈川を除く関東一都五県)に支出させることについて、住民監査請求や支出差止請求提訴が相次いでいることをあげ、住民の意見を反映したダム計画を進めるため、学識経験者と住民も参加した協議機関を設けるよう求めました。
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上記の国会のやりとりについて、わかり易い解説が以下のURLに載っています。
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http://www.viva.ne.jp/blog/wonwonatsuko/archives/cat_yamba.html