2012年2月15日
昨日の「公共事業チェック議員の会」による国土交通省への公開ヒアリングの動画がユーチューブにアップロードされました。
http://www.youtube.com/watch?v=wY0ih7SeR2U&feature=player_embedded
◆日時: 2012年2月14日(火)11:00~12:00
◆場所: 参議院議員会館 1階 101会議室
◆参加議員:
松野信夫参院議員(公共事業チェック議員の会会長、民主党)
大河原雅子参院議員(同会事務局長、民主党)
中島隆利衆院議員(社民党)
今野東参院議員(民主党)
田中慶秋衆院議員(民主党)
◆一般市民からの質問者:
嶋津暉之さん(水源開発問題全国連絡会共同代表)
遠藤保男さん(同上)
◆「議員の会」があらかじめ提示した質問項目
1.利根川水系河川整備計画の策定作業は2006年11月から開始され、08年5月に中断されたが、中断の理由は何か。現在の進捗程度はどうか、また今後の策定に向けた行程を明らかにされたい。
2.関東地方整備局が公開した河川整備計画のメニューと八ッ場ダム検証で使われた河川整備計画の枠組みとの差異はどうなっているか、対比表などで明確にされたい。またその差異の理由は何か。
3.八ッ場ダムの暫定水利権の安定化の方策について、現在どのような検討状況か。また今後どのようにして安定化を図る予定か。
4.八ッ場ダムの建設事業を推進するとなると、今後のダム建設基本計画の変更は必要か。今後、ダム完成までどの程度の期間と予算措置が必要となる見込みか。その内訳概要も含めて明らかにされたい。
5.利根川水系については、堤防強化を中心とした河川整備が喫緊の課題だと思われるが、最近10年間の堤防強化にはどの程度の予算措置を講じたか、また今後の予定はどうか。
6.国土交通省から八ッ場ダム関係都道府県、市区に出向している人数、出向先の役職名を明らかにされたい。
この公開ヒアリングは、八ッ場ダム本体予算執行の条件である「利根川水系の河川整備計画の策定」がテーマでした。参加した国交省の若手官僚らは、「公共事業チェック議員の会」からの質問に対して、あらかじめ用意した回答を配布し、公式見解の回答を繰り返すばかりでした。
国交省の説明に対して最初に田中慶秋衆院議員(民主党・神奈川)は、「八ッ場ダムには大義がない。国交省の説明はダムをつくるための理論だ」と基本的な問題提起を行い、司会の大河原雅子参院議員(民主党・東京)がこれを受けて、「この間、前田国交大臣は八ッ場ダムの必要性について合理的な説明をしていないので、民主党は八ッ場ダム再開に反対している」 と語りました。
会場にはマイクが用意されていましたが、官僚らの声は小さく、中身も説明の体をなしていませんでした。