2012年3月19日
JRのダイヤが一昨日改正されました。
これに伴い、八ッ場ダム予定地を走る吾妻線のダイヤも大幅に変更されました。列車で八ッ場ダム予定地にある吾妻渓谷や川原湯温泉、さらにはその奥の草津・万座方面に行く特急列車が減り、利用者にとっては改正というより改悪といった方がよいかもしれません。
八ッ場ダムの水没予定地にある「川原湯温泉」駅は特急が止まり、駅から下流側に10分歩けば国の名勝・吾妻渓谷があり、上流側に坂を上れば10分で川原湯温泉の王湯にたどり着きます。
八ッ場ダム事業により、水没する予定の「川原湯温泉」駅とその上下流区間の10.39キロメートルの線路を水没線より標高の高い地点に移転するための事業が現在進められています。新しい線路はその殆どがトンネルとなる予定で、すでに8.82キロメートルが概成していますが、新しい「川原湯温泉」駅と駅前周辺の用地を国交省が取得できておらず、全線付け替えのメドが立っていません。
JR吾妻線の利用者は、平日は沿線の高校生が多く、休日は観光客が多くなります。沿線住民の多くは車を利用しており、乗車率が低いため赤字路線で、八ッ場ダム事業がなければ奥地の方は廃線になっていただろうともいわれます。しかしながら今後、八ッ場ダム事業により線路と駅の移転が完了したとしても、現状のままでは沿線の人口と観光客の減少を食い止めることができません。
JR東日本のホームページよりJR「川原湯温泉」駅の時刻表
○平日
「上り」
http://www.jreast-timetable.jp/1203/timetable/tt0537/0537020.html
「下り」
http://www.jreast-timetable.jp/1203/timetable/tt0537/0537010.html
○土曜休日
「上り」
http://www.jreast-timetable.jp/1203/timetable/tt0537/0537021.html
「下り」
http://www.jreast-timetable.jp/1203/timetable/tt0537/0537011.html