日本有数の清流、アユ漁が盛んな山形県の最上小国川。
この最上小国川でもダム建設(最上小国川ダム)が進んでいます。
最上小国川ダムをめぐっては、自然環境への影響を懸念する声が多かったのですが、ダム事業を推進したい山形県にとって反対運動の中で最も手ごわかったのは、漁業権をもつ最上小国川漁協でした。しかし、2014年、ダム反対の急先鋒であった漁協組合長がダム行政に押しつぶされるように自死され、その後、漁協はダム容認に急転換、ダム建設が動き出しました。現地では本体工事の定礎式が今年6月に執り行われ、急ピッチでコンクリート打設が進められています。
この不可解な経過の真相に、気鋭のジャーナリスト、相川俊英さんが迫る『清流に殉じた漁協組合長』が出版されることになりました。本日開始されたクラウドファウンディングで出版資金の一部を募っています。
ダム問題を広く伝えるために、是非ご支援をお願いします。
ダム建設によって起きた悲劇をあなたに知ってほしい
『清流に殉じた漁協組合長』出版プロジェクト
https://motion-gallery.net/projects/oguni-dam
このプロジェクトは当初の目標額(30万円)を達成したのち、新たな目標額(70万円)を設定しました。
ダム建設の是非が現在、大きな争点となっている地域において、ダムなどの公共事業の在り方を問うシンポジウムを、ダム事業の当事者および専門家などの参加で開催する予定であるということです
「まず、出版記念シンポジウムを行い、社会にアピールしていきます。あわせて、書店ルートだけでなく、支援いただけた方々の口コミやブログ・ツイッターなどでの発信を通して、ダム問題、さらにあるべき公共事業について一緒に考えていきたいというのが、私たちの想いです。」
制作スケジュール
2017年12月10日~20日 著者・編集者初校チェック
2017年12月25日~1月5日 著者・編集者再校チェック
2018年1月15日~18日 著者・編集者最終チェック
2018年1月30日 完成!
■目次
第1章 命を絶った組合長
第2章 懐柔と脅し
第3章 寝返りと沈黙、そして無関心
第4章 赤倉温泉と金山荘
第5章 総代会
第6章 よそ者と山男
第7章 談合政治の風土
第8章 捻じ曲げられた論点 ―治水と自然の二者択一にあらず
第9章 土着権力とダム
第10章 ごまかしと穴だらけの地方創生