八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

本体工事現場から100㍍余の地すべり箇所ー動画をアップ

 八ッ場ダム本体工事現場から100㍍余りの地点にある地すべり対策箇所の動画をYouTubeにアップしました。

 

撮影日:2018年10月31日
撮影場所:八ッ場ダム本体工事現場の脇を走る付替え国道(本体工事現場から100メートル余り)

 八ッ場ダム建設地の左岸側にある川原畑地区には、地すべりの要因となる酸性熱水変質帯が広く分布しています。
 撮影された道路は、八ッ場ダムに沈む吾妻川沿いの幹線道路、国道145号線の付替えとして2010年に開通しました。2014年に縁石に亀裂が入るなどの変状が確認され、2014~2016年にかけて行われた地質調査及び地すべり解析の結果を踏まえ、2017年に地すべり対策工事(約1億5000万円)が実施されました。

 大規模な対策工事以外にも、路面の修復はたびたび行われています。
 この映像では、縁石の一部が道路に埋もれて見えなくなっているのがわかります。(10秒~)
 酸性熱水変質帯は山が切られ、地質断面が空気に触れることによって変質が進行しますので、更なる対策が必要になる可能性があります。

 付替え国道が走っている場所は水没住民の移転代替地でもあります。付替え国道と代替地の安全性について、厳しく監視する必要があります。

参考ページ:
八ッ場ダム本体工事現場の脇を通る国道の災害防除工事(その1)
https://yamba-net.org/wp/20385/