2013年1月18日
「ダム検証のあり方を問う科学者の会」が昨日、太田国交大臣に要請書を提出しました。関連記事を転載します。要請書の全文は、こちらに掲載しています。↓
https://yamba-net.org/wp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1822
◆2013年1月17日 産経ニュース(共同通信配信記事)より転載
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130117/trd13011716360021-n1.htm
-着工判断、慎重に 八ツ場ダム反対の研究者ー
八ツ場ダム(群馬県)建設に反対する研究者でつくる「ダム検証のあり方を問う科学者の会」は17日、国土交通省で記者会見し、新政権にダムの本体着工の是非を慎重に判断するよう訴えた。
今本博健京都大名誉教授は「客観的に、科学的に議論すべき問題が残っている」と述べ、民主党政権が建設再開を決めた際の検討が不十分だったと指摘。川村晃生慶応大名誉教授は「現地視察の際は、推進側の国交省や自治体だけではなく、私たちにも案内させてほしい」と呼び掛けた。
太田昭宏国交相は八ツ場ダムについて「早期完成を目指す」との考えを示しているが、着工時期は明示していない。
◆2013年1月18日 朝日新聞群馬版より転載
http://www.asahi.com/area/gunma/articles/MTW20130118100580001.html
-本体着工の慎重な判断求める要請書ー
八ツ場ダム問題に関連し、「ダム検証のあり方を問う科学者の会」(共同代表=今本博健・京大名誉教授、川村晃生・慶大名誉教授)は17日、太田昭宏・国土交通相にあてて、利根川水系全体の河川整備計画を策定するなどしたうえで本体工事の是非を判断するよう求める要請書を出した。
太田国交相は、本体の早期着工に意欲を示しているが、時期については明らかにしていない。
要請書は、河川整備計画の民主的かつ科学的な策定、流域住民の安全確保策の厳選、首都圏の水需要縮小への認識など7点の判断を求め、八ツ場ダム予定地の様々な問題を現地で確認したうえで着工の是非を判断するよう求めた。科学者の会は学者11人が呼びかけ人で、他に学者125人が賛同者に名を連ねる。
河川整備計画をめぐっては、国交省関東地方整備局が有識者会議の委員から最終的な意見を集めており、21日に会合を招集する動きがあった。だが、複数の委員によると、整備局から理由は示されず、延期の連絡だけがあったという。見直し派の委員の一人は「国交省が計画策定を強行するのではと危機感を覚える」と話した。
◆2013年1月18日 上毛新聞より転載
-八ッ場着工で国交相に要請書 科学者の会ー
ダムに慎重な学者らでつくる「ダム検証のあり方を問う科学者の会」は17日、八ッ場ダム(長野原町)の本体工事は、利根川水系全体の河川整備計画を策定した上で判断すべきだなどとする太田昭宏国土交通相宛ての要請書を同省に提出した。
要請書で同会は、河川整備計画を民主的で科学的に策定すべきだと指摘。水系全体の計画を策定し、建設予定地における問題を現地で確認した上で本体工事着工を判断すべきだとしている。
会見した同会の今本博健代表は「太田大臣には有識者会議に頼らず、役人の言うことを聞くのではなく、(ダム建設の是非を)自ら判断してほしい」と訴えた。
◆2013年1月18日 東京新聞群馬版より転載
-八ッ場ダムに頼らぬ計画をー
八ッ場ダムの見直しを求める学者グループ「ダム検証のあり方を問う科学者の会」は十七日、太田昭宏国土交通相に、ダムに頼らず自然に負荷を与えない利根川水系河川整備計画づくりを求める要請書を提出した。
計画を議論する国の有識者会議はダムの是非をめぐり、委員が対立。昨年十月の第七回を最後に中断している。(伊藤弘喜)