群馬県の地元紙、上毛新聞の一面に、長野原町の新たな試みを知らせる記事が掲載されていました。
長野原町では、八ッ場ダム事業によって最も人口が多かった吾妻川流域の下流側が水没し、人口減少と高齢化に苦悩してきました。今春の八ッ場ダム完成を機に、浅間山麓の別荘居住者なども巻き込んだアイデアで、地域活性化を目指したい考えです。
浅間山麓の北軽井沢には、昭和初期から法政大学の大学村などがあり、多くの文化人の別荘がありますが、地元住民との交流は限られていました。
八ッ場ダムによって分断が進んでしまった地域で、新たなチャレンジはどのように受け止められるでしょうか。
記事で紹介されている一般社団法人「つなぐカンパニーながのはら」(略称:つなカン)についての情報は、下記サイトをご覧ください。
★一般社団法人「つなぐカンパニーながのはら」
https://tsunacom.or.jp/
https://www.facebook.com/Tsunakannaganohara/
◆2020年8月23日 上毛新聞
ー活性化アイデア補助 長野原 町民、観光客から募集ー
長野原町や観光団体などでつくる一般社団法人つなぐカンパニーながのはら(会長・萩原睦男町長)は、町民や観光客らが発案した地域活性化の企画に、最大5万円を補助する事業を始める。同町は八ッ場ダムや別荘地を抱えており、関係人口の多さを生かして多様なアイデアを募りたい考えだ。内容によっては同法人の運営協力や、好評な企画を町の事業として広域展開することも想定する。
事業は「つなカンチャレンジ 3人寄ればなんかできる」。町民のほか、別荘所有者や在勤者、観光客ら同町に関係する3人以上による発案なら応募可能だ。募集期間は7月から9月末までで、10月に提案内容を審査し採用した案に5万円まで補助する。団体のホームページや広報紙でのPR、企画に必要な制度や人材を紹介して支援する。
運動コースの看板設置や街道の植栽、地元産品の試食会開催などを例に挙げ、町づくりにつながるものは柔軟に採用する。町は個人の取り組みに補助金を出していないが、同団体は「公益性のある内容であれば何でも良い。気軽に挑戦できるちょっとしたアイデアを応援し実現させたい」と説明し、事業を継続する考え。
町には、北軽井沢を中心に別荘が多く、八ッ場ダム完成に伴う観光事業も活発化しており、交流・関係人口が多いのが特徴だ。町も「行政の補助事業のようにハードルが高くなく、町内外の多様なアイデアから町を盛り上げ、将来的には町の主力事業となる種がみつかる可能性がある」と期待している。