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信濃川水系河川整備計画の大幅変更

 国交省北陸地方整備局が信濃川水系河川整備計画を変更し、12月14日に発表しました。

 信濃川水系河川整備計画は2019年8月に変更したばかりですが、その直後の同年10月に台風19号豪雨により千曲川が大氾濫しました。この豪雨災害を受けて、今回、整備計画を大幅に変更したものです。

 千曲川でのダム建設は浅川ダム(2017年竣工)を最後に終止符が打たれており、新しいダム建設計画はありません。
 なお、千曲川の大氾濫は浅川の合流点付近で発生しました。合流点から約14㎞上流にある浅川ダムは380億円の事業費を投じて建設されましたが、台風19号豪雨では洪水がほとんど貯留されず、治水の役には立ちませんでした。
 
 千曲川では2019年の大水害の後、決壊した穂保(ほやす)地区などで長らく封印されてきた耐越水堤防工法が実施されてきています。

 なお、今回変更された信濃川水系河川整備計画(令和4年12月)は、国交省北陸地方整備局が以下のページに掲載しています。 
 https://www.hrr.mlit.go.jp/shinage/shinano-plan/plan/index.html 

 また、計画変更の概要は以下のページにまとめられています。
 https://www.hrr.mlit.go.jp/shinage/shinano-plan/plan/pdf/20221214_henkou/s17.pdf 

下の画像=上記1ページより

 関連記事をお伝えします。

◆2022年12月15日 信濃毎日新聞
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022121500087
ー国交省 信濃川水系の整備計画発表 台風19号災害を踏まえ変更ー

 国土交通省北陸地方整備局(新潟市)は14日、千曲川の堤防が決壊した2019年の台風19号災害を踏まえて変更した信濃川水系河川整備計画を発表した。堤防が決壊したり、川から水があふれ出たりするのを防ぐため、大雨時に対応できる流量の目標値を引き上げる他、流域一帯で洪水を防ぐ「流域治水」を進める。今年1月に示した原案から大きく変更はなかった。

 変更前の流量目標が毎秒7300トンだった中野市立ケ花は、河道の掘削や河川内の樹木伐採を進めて同8300トンに引き上げる。千曲川の水位上昇を抑える「大町ダム等再編事業」や上流に設ける遊水地などで1100トンの水をため、台風19号災害時と同規模の毎秒9400トンの流量にも対応できるようにする。

 国や県、市町村が27年度までの完了を目標にする「信濃川水系緊急治水対策プロジェクト」の取り組みも計画に位置付けた。

 計画は22年からおおむね30年間。原案公表後、信濃川水系流域委員会や、住民、関係機関などの意見を踏まえた。