八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

八ッ場ダム湖にグライダー墜落、1人死亡

 八ッ場ダムの貯水池にグライダーが墜落し、乗っていた男性が死亡したとのニュースが流れています。

 グライダーが墜落したのは道の駅「八ッ場ふるさと館」の上流側対岸で、ニュース動画や記事の写真を見ると、川原湯地区と横壁地区の境に聳える堂岩山麓、地すべり対策の押さえ盛り土工事が行われた白岩沢です。
 4/10付の上毛新聞の記事にある観光施設は、白岩沢の脇にある湖の駅「丸岩」で、「土手」とは押さえ盛り土のことです。押さえ盛り土の下の方はダム湖の中にありますので、水際を「土手の中段より上」と説明しているのでしょう。
 同紙は11日付の続報で、亡くなった操縦士は飛行歴50年近いベテランだったと伝えていますが、現時点では事故原因は調査中とのことです。

◆2023年4月9日 NHK首都圏
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20230409/1000091330.html
ー群馬 八ッ場ダムの湖近くにグライダー墜落 男性1人死亡ー

 9日午後、群馬県長野原町の山あいにある湖の近くに1人乗りのグライダーが墜落し、乗っていた男性が死亡しました。
警察が身元の確認を進めるとともに事故の原因を調べています。

 9日午後1時すぎ、長野原町横壁にある八ッ場あがつま湖で、「湖にグライダーが落ちてきた」と近くにいた人から警察に通報がありました。
 警察が現場に駆けつけたところ、グライダーが湖面と土手の境目のあたりに墜落しているのが見つかり、その場で乗っていた男性の死亡が確認されました。
 警察によりますと、グライダーはエンジンがないタイプの1人乗りだということです。
 現場は、3年前に八ッ場ダムの完成に伴ってできた湖で、警察が男性の身元の確認を進めるとともに、当時の状況や事故の原因を調べています。

◆2023年4月10日 NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230410/k10014034671000.html
ー群馬のグライダー事故 亡くなったのは富山の68歳男性と確認ー

 9日午後、群馬県長野原町の山あいにある湖に1人乗りのグライダーが墜落し、乗っていた男性が死亡した事故で、亡くなったのは富山市の68歳の男性だと確認されました。国の運輸安全委員会は10日、調査官2人を現地に派遣して原因などを詳しく調べています。

 9日午後1時すぎ、長野原町横壁にある八ッ場あがつま湖で、グライダーが湖面と土手の境目のあたりに墜落しているのが見つかり、乗っていた男性1人の死亡が確認されました。

 その後の警察の調べで、亡くなったのは富山市の無職、神初豊一さん(68)と確認されました。

 警察や東京空港事務所によりますと、神初さんのグライダーは9日の正午ごろ、現場からおよそ40キロ離れた長野市内の滑空場を離陸したということで、半径およそ50キロ圏内を飛び、滑空場に戻る予定だったということです。

 グライダーは1人乗りのエンジンがないタイプだったということで、国の運輸安全委員会は10日、航空事故調査官2人を現地に派遣して原因などを詳しく調べています。

◆2023年4月10日 上毛新聞 (紙面より転載)
ー長野原・八ッ場ダム湖水際 グライダーが墜落 前部大破、男性1人死亡ー

 9日午後1時25分ごろ、群馬県長野原町横壁の八ツ場ダム湖付近で「グライダーが湖に落ちてきた」と、目撃した女性から110番通報があった。グライダーは水際の土手に衝突して操縦席を含む前の部分が大破し、成人とみられる男性1人が死亡した。長野原署が身元の確認を進めるとともに、離陸場所など事故の詳しい経緯や、事故原因を調べている。

 同署によると、現場はJR川原湯温泉駅から約2㌔で、国道145号の丸岩大橋の下流側右岸。機体は動力がない種類だった。

 観光客の男性は、橋の下にある観光施設の広場で子どもを遊ばせていて、墜落の瞬間を目撃した。男性によると、機体は目線の高さに現れ、湖上を飛んで旋回し、土手の中段より上に突っ込んだ。衝突音がした後、湖の方へ滑り落ちたという。「模型かと思った。まさか人が乗っていたとは」と驚いていた。

 観光施設の従業員は「事故当時は風が強かった。この辺りでグライダーが飛んでいるとは初めて聞いた。どこから飛んできたのか思い付かない」と話した。

◆2023年4月11日 上毛新聞 (紙面より転載)
ー八ッ場・グライダー墜落 死亡は富山の68歳男性 長野市から予定外ルートー

 長野原町横壁の八ッ場ダム湖右岸の土手にグライダーが墜落した事故で、長野原署は10日、死亡した操縦席の男性の身元について、富山市の無職、神初豊一さん(68)と判明したと発表した。神初さんは9日正午ごろ、長野市滑空場(同市若穂綿内)を離陸。何らかの理由で当初の計画と大きく異なるルートを飛行し、同日1時20分ごろ、約40㌔離れたダム湖に墜落したとみられる。

 国土交通省は10日、機体損傷の程度が大きかったとして、航空事故と認定。運輸安全委員会は航空事故調査官2人を墜落現場に派遣し、機体の調査などを行った。同省によると、グライダーは訓練のため同滑空場を離陸した。
 同署によると、神初さんは飛行後に同滑空場へ戻る予定だった。自家用滑空機承久の免許を1975年に取得し、飛行歴は50年近いベテランだったとみられる。同署は飛行ルートや長野原町に入った経緯などを調べる。

 神初さんは同滑空場を利離着陸場所とする長野グライダー協会に所属していた。協会事務局によると、9日の飛行で群馬県側に入る予定はなかった。飛行中は必要に応じて航空用無線で連絡を取り合うが、神初さんから長野原町へ向かうとの連絡もなかったという。

 事務局の担当者は「メンバーには安全に関する注意喚起を日々行っている。風が強く流されてしまったのかもしれないが、何があったのか」と声を落とした。

◆2023年4月9日 TBS 
https://news.yahoo.co.jp/articles/134cf33abf7a59f020dea1238cd7328905a1a5aa
ー【速報】八ッ場あがつま湖にグライダーが墜落 1人死亡ー