八ッ場ダムの運用が開始されてから間もなく5年になります。八ッ場ダムを運用する国交省関東地方整備局の利根川ダム統合管理事務所は昨夏、来訪者が100万人に達したことを伝える記念カードを枚数限定で発行するとのことです。
ダム問題は忘れ去られ、八ッ場ダムは国交省にとってダムをアピールする格好のツールとなっている昨今です。枚数限定と銘打った記念カードはダムファンを喜ばせそうです。
けれども、ダムによる環境破壊、地域へのダメージは取り返しがつかず、人口減少が進むわが国では、かつてダム建設の主目的であった水源開発が不要となり、過剰な施設の維持管理が水道事業を圧迫しているのが実態です。地に足の着いた社会問題への視座をいつになったら取り戻せるのでしょうか。
◆2025年1月11日 読売新聞群馬版
https://www.yomiuri.co.jp/local/gunma/news/20250110-OYTNT50177/
ー八ッ場ダムが記念カード来訪者100万人で作成ー
国土交通省利根川ダム統合管理事務所は、長野原町の八ッ場ダムの来訪者が昨年8月に100万人となったことを記念し、スペシャルダムカードを作成した。
輪郭が金色で、壮観な堤体を背景に「ぐんまちゃん」やダムのキャラクター「やんペン」、長野原、東吾妻両町のマスコットがデザインされている。ダム脇の「なるほど!やんば資料館」でもらえる。枚数限定。
ダムは2020年3月に完成し、7月に一般見学を開始。約4年で100万人が訪れた。19日まで、日没から午後7時半まで堤体のライトアップも行われている。
◆2024年12月28日 毎日新聞群馬版
https://mainichi.jp/articles/20241228/ddl/k10/040/112000c
ー八ッ場ダム来訪100万人 記念カード配布 /群馬ー
長野原町の八ッ場ダムの来訪者が100万人に達したのを記念し、国土交通省利根川ダム統合管理事務所は、数量限定のスペシャルダムカードの配布を始めた。今夏に名前が決まった同ダムのキャラクター「やんペン」や県のマスコット「ぐんまちゃん」が登場する特別デザイン。
ダムカードはファンの間で人気で、ネットオークションにも出品されるため、枚数は非公開。配布場所は「なるほど!やんば資料館」(午前9時~午後4時半)で、12月29日~来年1月3日は休館。1月10~19日は夜間ライトアップがあり、資料館も午後7時半まで開館する。