群馬県の環境保全課が今年2月に開催した「令和6年度環境審議会水質部会」の結果概要を公式サイトに掲載しています。
https://www.pref.gunma.jp/page/731060.html
この中に、八ッ場ダムの貯水池についての資料と報告があります。
八ッ場ダムの貯水池における水質は、下流の河川環境に影響を与えるだけでなく、ダム湖観光を地域振興策として掲げる地元にとって非常に大きな意味を持ちます。
八ッ場ダムは完成からまだ5年と新しいのですが、ダム湖は年を経るにつれて堆砂が進み、富栄養化による藻類の増殖などの問題が各地のダムで発生しています。
群馬県の環境保全課と環境審議委員会の委員とのやり取りの報告では、「現在は八ッ場ダムの水質に窒素及びリンの影響は出ていないが、水質や底質の様子を見ると、窒素及びリンの影響が出始めているのではないかと考えており、さらに5年後には現在よりも悪化すると考えられる。」と書かれています。
◆配布資料 資料5 「八ッ場あがつま湖の類型指定に向けた調査の実施について 」
1.概要
令和2年度から管理を開始した八ッ場ダム(八ッ場あがつま湖)は、現在吾妻川上流の一部として河川の類型が適用されているが、湖沼としての類型指定の要件(「貯水量 1,000 万㎥以上」及び「滞留時間4日以上」)を満たしているため、湖沼として改めて類型指定を実施したい。
湖沼の類型指定を実施することにより、湖沼としての利水や水生生物に着目した総合的な水質汚濁防止対策を行うことが期待される。
(以下略)
〈参考資料〉
第33回 関東地方ダム等管理フォローアップ委員会 八ッ場ダム 定期報告書の概要 令和6年10月31日 国土交通省 関東地方整備局
「5.水質」➡35ページ~58ページ