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大渡ダムの貯水率0%

 週末には総選挙の投票日ですが、日本海側では警報級の大雪が投票率を著しく下げると予想されています。一方、関東地方の平野部では毎日晴天続きです。太平洋側の少雨は全国的な傾向のようで、高知県では都市用水の水源とされる大渡ダムの貯水率が0%になってしまったと報道されています。
 国土交通省の四国地方整備局は、ダム下流の仁淀川からの緊急取水を開始するとの記者発表を行いました。

 ダムによる利水計画では、ダム下流の川からの取水はダム事業の負担金に応じてあらかじめ定められており、ダムが空になれば原則として川からの取水はできなくなりますが、流域住民にとって水道用水はなくてはならないライフラインであり、ダムがなくとも川には水が流れていることから、今回は特例として仁淀川からの「緊急取水」が認められたとのことです。

 今後さらに仁淀川の水量が減少し、取水が困難になった場合には、「大渡ダムの堆砂容量に貯留されている水(いわゆる底水)を、補給水源として活用することも視野に入れた対応を行う」とのことです。堆砂容量とはダム計画の用語で、100年間(ダム計画で想定されているダムの寿命)に上流からダムに流れ込んで堆積する土砂の想定量を意味します。1986年に完成した大渡ダムは総貯水容量が6600万㎥、堆砂容量が1400万㎥です(国交省四国地方整備局「大渡ダム」より)。完成からすでに年数がたっていますので、堆砂容量1400万㎥のうち462万㎥はすでに埋まっています。(国交省サイト「全国のダムの堆砂状況について」令和6年度末時点、2ページより)

◆2026年1月29日 テレビ高地
https://x.gd/cW8mZ
ー「ほぼ最悪の状況」2025年秋からの降水量が平年の9%…あと3〜4日ほどで貯水率0%か 高知・大渡ダムー

 高知県内は雨が少ない状態が続いています。仁淀川町の大渡(おおど)ダムは、あと3日から4日ほどで貯水率が0%になるということです。現状を取材しました。

◆四国地方整備局 大渡ダム管理所 伊藤道啓 専門官
「のり枠ブロックがあるんですけれども、途中から色が変わっていると思うんですけれども、ふだんは色が変わっているところぐらいまで水があります。その横の取水塔も途中で色が変わっていると思うんですけれども、あのあたりが普段の水位となっています」

大渡ダムは高知市の上水道の一部や、高知市や土佐市の農業用水に使う水を確保・供給する役割を担っています。県内は2025年11月中旬から雨が少ない状態が続き、1月21日までの降水量は高知市で18.5ミリと平年の9%となっています。

渇水対策として大渡ダムは史上初となる緊急取水要請を受けました。29日の貯水率は3.2%となっていて、あと3日〜4日ほどで0%になる見込みです。

◆四国地方整備局 大渡ダム管理所 伊藤道啓 専門官
「もうほぼ最悪の状況なので、取水がなくなるような状況になるともっとひどい状況になるので、それだけは避けたいです。2月はもともと雨が少ないので降らないと困るなというところで、早く雨が降って通常の状態に戻ってほしいなと思っています」

気象庁によりますと西日本では今後1か月程度雨が少ない状態が続く見込みです。大渡ダムは貯水率が0%になった場合、最低水位以下の水を上水道と農業用水として下流に放流する予定ですが、高知市上下水道局は、引き続き節水を呼び掛けています。

◆2026年2月1日 NHK
https://news.web.nhk/newsweb/na/nb-8010025742
ー大渡ダムの貯水率0%に 仁淀川から「緊急取水」 高知ー

 仁淀川流域で雨の少ない状態が続き、大渡ダムは、31日夜、貯水率が0%になりました。
国や自治体などで作る協議会は、生活や農業への影響を最小限に抑えるため、ダム下流の仁淀川からの取水を「緊急取水」として特例的に継続するとともに、住民に対して節水を呼びかけています。

 仁淀川町にある大渡ダムの上流域では、雨の少ない状態が続いてダムの貯水率が低下していて、31日午後7時ごろに0%になりました。
 貯水率が0%になるのはダムの運用が始まった1987年以来、初めてです。

 貯水率が0%になった場合、ダム下流にある仁淀川からの取水は原則としてできなくなりますが、国や自治体などで作る協議会は生活や農業への影響を最小限に抑えるため、貯水率が0%になってからは「緊急取水」として、水道用水や農業用水の取水を特例的に継続しているということです。

 協議会では、今後さらに川を流れる水の量が減少した場合、通常は利用していないダムの底の水を活用することにしていますが、まとまった雨が降らなければダムの底の水も1か月程度でなくなる見通しだということで、さらなる対応を検討しています。

 協議会は「住民の皆様には引き続き、いっそうの節水への協力をお願いしたい」とコメントしています。

◆2026年2月2日 高知放送
https://x.gd/Mt30T
ー《ついに大渡ダムの貯水率が0%に》ダム管理が始まった1987年以降初 四国地方整備局は特例的に緊急取水を開始【高知】ー

 高知市の水道などに使う水を取水している大渡ダムの貯水率が1月31日に0%となり、ダムを管理する国交省は緊急取水で対応しています。

国土交通省四国地方整備局によりますと、大渡ダムの貯水率は31日午後7時頃に0%となりました。これはダムの管理が始まった1987年以降で初めてのことです。

大渡ダムは高知市の水道や高知市と土佐市の農業用水に使用する水を取水していて、四国地方整備局は今回初めて、特例的に緊急取水を始めています。

しかし、この緊急取水の容量も約1か月ほどとみられ、さらなる節水が必要です。高知地方気象台によりますと、向こう1か月間も冬型の気圧配置が続くため雨が少ない予報だということです。

◆2026年2月3日 讀賣新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/87b5fcac9e2439d6548f2855e731b87e99aee8ab
ー大渡ダム、貯水率がゼロに…運用開始以降初めての事態に・降雨状況で給水制限もー

 国土交通省四国地方整備局は2日、仁淀川流域の「大渡ダム」の貯水率が最低水位の0%まで低下したことを明らかにした。0%になるのは1987年の運用開始以降、初めてという。

 同ダムは高知市の上水道の一部や、高知市や土佐市の農業用水に使う水を確保・供給する役割を担う。周辺では昨夏以降、少雨傾向が続いて貯水率が低下。通常この時期の貯水率は80%を超えているが、1月31日午後7時頃に0%になったという。

 関係自治体などでつくる仁淀川渇水調整協議会は、生活用水や農業用水への影響を抑えるため、31日から「緊急取水」を始めた。通常は生活用水などには使わない、ダムの底にたまっている水を水源として活用するという。

 高知市は1月26日に渇水対策本部を設置。市上下水道局によると、貯水率0%で即座に対応を取ることはないが、今後の降雨状況によっては同本部会を開き、市民生活に影響する給水制限も検討していくという。