今朝の上毛新聞に、八ッ場ダムの来年度予算99億円に関して、内訳が明かされていないことを指摘したコラム記事が掲載されました。
記事を転載します。
◆2013年12月29日 上毛新聞コラム Tokyo 通信
ー99億円 内訳は”秘密” 八ッ場ダム予算に本体工事費ー
年末恒例の政府予算案の事前レクチャーが23日夕から24日未明にかけ、財務省で行われた。国の予算は膨大な情報量のため、閣議決定前に財務省の担当課長や主計官が報道機関に概要を説明している。全国紙や地方紙の記者がこぞって参加、庁舎内は夜間にもかかわらずごった返す。
午後6時に予算案の要点を説明する「総論」から開始。「厚生労働」「内閣・外務・経協」「文部科学」など分野別の概要説明が順次行われ、終了したのは午前0時を回っていた。公共事業関係についてはこの後、個別の説明があり、取材に区切りを付けた時には午前1時半になっていた。
事前説明会は国の予算について理解を深めるのに役立ち、新しい製作を知ることができる。ただ、本県に関係する予算となると、具体的な数字はほとんど出てこない。
例外的に予算額が示されたのが事業費ベースで99億円が計上された八ッ場ダム事業。この中には本体工事費も含まれており、その内訳は是非知りたいところだ。国交省にも取材したが、「契約事務の適正執行に支障を来す恐れがある」として明らかにされなかった。
これも特定秘密保護法の影響、とみるのはうがちすぎだろうか。できるだけ情報を引き出す努力は続けたい。