八ッ場ダムは首都・東京の水道事業と密接なつながりがあります。
1964年の東京オリンピック当時、八ッ場ダム事業は“東京砂漠”という言葉に象徴される水不足を解決するとの名目で、大きく動き出しました。
時代が変わり、東京水道の水需要は減少の一途を辿るようになりましたが、安倍政権はあれから半世紀を経た2014年秋、八ッ場ダムの本体工事に着手し、2020年3月の完成をめざすとしています。
2020年―それは、東京で二度目のオリンピックが開催される年でもあります。東京では巨大な新国立競技場の建設をはじめ、新たな都市開発の計画が目白押しです。
最初のオリンピックが開催された1960年代、「大きいことはいいことだ」というCMソングが流行しました。八ッ場ダムも新国立競技場も、この価値観の延長上にあるといえます。
果たして、この先に未来はあるのか、識者をまじえて徹底討論します。
◆日時:2014年2月23日(日) 13:30~16:30(開場13:00)
◆会場:豊島区立勤労福祉会館6階
(JR池袋駅西口徒歩10分)電話番号03-3980-3131
http://p.tl/Xtly
◆登壇者:松久 寛(縮小社会研究会代表理事・京都大学名誉教授)
森 まゆみ(作家) 司波寛(都市計画コンサルタント)ほか
◆参加費:500円
◆プログラム:
基調講演 松久 寛
「小さいことはいいことだ~縮小社会への道」
・東京の水道と八ッ場ダム
・新国立競技場の問題とは
・パネルディスカッション「2020年、東京はどうなる?」
◆主な登壇者のプロフィール・
松久 寛(まつひさ ひろし)
1947年大阪生まれ。京都大学名誉教授。工学博士。京都大学では振動工学の研究に従事。2008年、縮小社会研究会を設立。2012年、『縮小社会への道-原発も経済成長もいらない幸福な社会を目指して-』(日刊工業新聞社)を刊行。
森まゆみ
1954年東京生まれ。地域雑誌『谷中・根津・千駄木』編集と並行して、作家活動開始。『鷗外の坂』、『「即興詩人」のイタリア』、『東京遺産 保存から再生・活用へ』、『震災日録 記憶を記録する』など著書多数。
司波 寛(しば ゆたか)
1937年東京生まれ。東京大学大学院都市工学修士課程修了。著書に『都市・農村の新しい土地利用戦略』、『美しい街をつくる」(ともに共著)、「まちづくり政策実現ガイド」(共編著)など。
◆総 会 11:00~11:30
*集会終了後、懇親会を開きます。(参加費3,000円予定) 参加ご希望の方は以下のメールフォームでご連絡ください。
https://yamba-net.org/wp/contact/